DJI は、NAB Show 2018で新しい映像制作ツール「DJI MASTER WHEELS」を発表した。ジンバルの高精度な制御を可能にし、複雑なシーンでもシネマ品質の映像を容易に撮影することを可能にした。
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Master Wheelsとは、プロ仕様の高精度ジンバルシステムで、パン/チルト/ロールの3方向をコントロールできるホイールを装備しており容易な操作性と機能的な設計で、滑らかで安定した動きでプロ仕様の映像が撮影可能。「RONIN 2」と「RONIN-S」に対応している。
DJIシニアプロダクトマネージャーのPaul Pan氏は今回の発表について以下の表にコメントした。
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映像制作に携わり始めたばかりのユーザー、そして、何十年もの経験を有するユーザーなど全ての映像制作者のために貢献したいという思いが、このようなジンバルシステムの開発につながりました。Master Wheels は、ジンバルのセットアップに最高レベルの制御精度を実現する製品です
■カメラワークに最高レベルの精度を
Master Wheels は、超高解像度な光学式エンコーダーがホイールの微細な動きを検知し、その動きをアルゴリズムが変換する事でジンバルの精度を高めている。最新のセンサー測位技術とデュアルバンド低遅延の2.4/5.8GHz ワイヤレス伝送技術を備え、メインコンソールからリグに信頼性の高い安定した接続を確保。
その際の遅延はわずか0.001秒。効率性と使いやすさを追求し、直感的なUIでジンバル設定と機器のステータスにすぐにアクセスすることが可能である。
カスタマイズが可能な3個のボタンがあり、そのボタンでショートカットを保存し、搭載されるモーションキャプチャーストレージで簡単にリグの動きを再現することができる。また、内蔵の3ストップスイッチにより、速度/滑らかさ/ダンピングをダイヤルで操作しながら各軸の調整を行える。
さらに、オペレーターの希望に合わせ、カメラ設定をメインコンソールから変更することが可能である。
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■機能性と汎用性を実現し様々な現場で撮影をサポートするモジュラー設計
例えば、スペースが限られがちな撮影現場では三個のステンレス製ホイールとコントロールモジュールをメインコンソールから素早く取り外し、ケーブルで接続することが可能。より強い信号が必要な場合は、無線トランスミッターを取り外し、5mケーブルの取り付けることも可能。
映像制作者は、メインコンソール上の1/4 インチおよび 3/8 インチねじ穴を活用することで、外付けモニターなどのさまざまなアクセサリーを柔軟に取り付けることができる。操作性をより高めるために、ユーザーの好みに合わせて制御モジュールの角度を手動で調整でき、さらに、車両や三脚、メインコンソールのベースにミッチェルマウントを搭載したさまざまなプラットフォームなどに取り付けすることも可能である。
Master Wheelsユーザーは、ジンバルの動きをRonin 2 やRonin-Sを含むDJIのプロ向け製品を使って操作し、最新のジンバル技術を最大限に活用することができる。また、Master Wheelsは、Ronin 2とInspire 2と同じ DJI TB50インテリジェントバッテリーを使用し、システムに最大18時間電力を供給が可能。
Master Wheelsは多くのサードパーティ製ジンバルに対応しているため、DJI製以外の機器を使用している場合、サードパーティ製のVロックバッテリー用に DC-IN ポートからの電力供給も可能になっている。
■価格と販売時期
先行予約は、DJI公式オンラインストアおよび DJI正規販売代理店にて2018年4月10日から開始。2018年6月出荷開始を予定している。