エアロセンス、ドローンを活用した機体整備点検の実証検証をANAと共同で開始

エアロセンス株式会社は、全日本空輸株式会社（以下：ANA）と共同で、ドローンを活用した整備点検作業の実現に向けた検証を開始した。

現在、航空機が運航中に被雷した際には、整備士が機体を目視し、傷やへこみなどの不具合が生じていないかを確認する点検作業をおこなっている。この機体点検作業に、エアロセンスのドローン運行技術と画像解析技術を活用し、整備品質の向上と点検時間短縮による運航便の遅延や欠航の最小化を目指すとしている。

エアロセンスは、ソニーとZMPの合弁会社で、自律型無人航空機とクラウドサービスを組み合わせた産業用ソリューションの提供を通じて効率的な物流や管理を実現していくという。ANAは2016年4月に、新技術活用によるイノベーション創出を推進するための新組織「デジタルデザインラボ」を創設し、ドローンを活用した事業の可能性を検討するプロジェクトを立ち上げた。

また両社は2017年2月14日（火）に、大阪・伊丹空港に隣接するMRO Japan社敷地内にて、ドローンを運行させ航空機を撮影する証を実施する。予め自律的に航空機を周回する飛行ルートがプログラムされたドローンを運行し、航空機の外観を高解像度で撮影。ドローン運行の安全性の検証や画像解析データの収集、実用化に向けた課題の抽出などを行う。