アメリカ連邦航空局(FAA:Federal Aviation Administration)は6月21日、現在の航空規則に新たに追加される「パート107」を発表した。これにより、無人航空機システム(Unmanned Aircraft Systems)の免許を持っているパイロットであれば、333条の例外条件に当てはまらなくてもドローンを飛ばすことができるようになる。パート107は、法律上、国の空域で航空機を飛ばすことが許されていないパイロット向けに免許及び操縦時の規則を提供する。これは主に商業向けドローンオペレーターと、公共機関のオペレーターにとってメリットとなる。
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パート107で飛行が許可される航空機は、視界に入り、55ポンド(約25kg)以下、日中時、時速100マイル(約時速160km)以下、そして高度は500フィート(約150m)以下という条件があり、多くのドローンはこの条件に当てはまっていると言える。しかし、全てのオペレーションの許可はしないとも記されている。以下のリストにある条件時は、パート107に当てはまらず、333条の例外条件またはCertificates of Waiver or Authorization(COA)を適用する必要がある。
■視界外での飛行
郊外での電線の点検
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- 救出活動
■夜間時の飛行
- 救出活動
- 消防
- サーマル器具を利用する場合
- テレビや映画向けの撮影
- 時間や環境に敏感な素材の点検時
- スポーツ
■55ポンド以上の重さ
- 荷物の配送
- 農薬散布
- 消防用の配送
- 農業等に向けたハイエンドなLIDAR
- 撮影
■500フィート以上の高度
- 大きな電波塔の点検
- 大きな橋(ゴールデンゲートブリッジ等)の点検
- 大きな建物の点検
■時速100マイル以上での飛行
- 大きな面積を点検する場合
- 迅速な荷物の配達
■人の上空でのオペレーション
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- コンサート
- ライブイベント
- スポーツ
■移動中の自動車からのオペレーション
■過荷重時のオペレーション
- 救命具
- 医療機器
- 樹木の持ち上げ
- 物資の搬送
■別の機体や物体の牽引
- バナータワー
- グライダータワー