フロリダのベンチャー起業Apellixが家や船の船体を塗装や、窓の洗浄が可能なプロタトイムのドローンシステム 「Worker Bee」を開発した。創設者のRobert Dahlstrom氏は開発した試作機のドローンを携え、カルフォルニア州エルセグンドで催されたスタートアップ支援イベントに参加した。これは実際に使うであろう潜在的なユーザとのマッチングが狙いだ。
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ドローンはデータの収集、写真撮影や荷物の運搬等の運用方法だけでなく、私たちの仕事にも順応し運用できる
とRobert氏は語る。Apellixのクワッドコプターの構造を説明すると、「Base station」と塗料を一体化し、ケーブルを介してドローンによる塗装機能が実現した。 この小さなドローンは塀や家の壁などの塗装だけでなく、高層ビルや建設中の船体といった塗装産業への貢献も期待される。従来の船体塗装の現場について振り返ってみる。まず塗装するためには、塗装作業をするための足場を組まなければならない。
およそ30人程の作業員を投入しても、足場の完成には4日必要だ。Apellixはドローンのその需要だけでなく、労働者の安全に着目している。なぜならば2004年以降、少なくとも95人の作業員が携帯電話の中継塔や他の鉄塔で死亡しているからだ。Robert氏は”私たちは労働者の安全を保つ技術を開発した” とも述べた。
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またドローン特有の仕様方法は、ほとんど軍事諜報活動に関連するものが大半であったが、農業や防犯や救急などの使用も増加傾向にあり、A 2013 reportによれば一般市民向けのドローンの市場は次の10年で82億以上に到達すると述べている。現在、まだWorker Beeは試作段階でビルの3階程度までしか塗装できない。
しかし、同社のドローンは現在特許出願であるが、すでに隠れ潜む段階は終わり、同社はPaaS(Platform as a Service )として、クライアントにドローンを一時間あたり25$で貸し出すサービスを検討しているとRobert氏は支援者に発表した。
ビルの塗装を以外にも、人間とって有害な科学薬品を使用する飛行機の除氷や船の除染作業の需要の獲得に意欲を見せる。またRobert氏は同様に石油等の貯蔵タンク、変電所、電波塔や橋といった構造物の塗装に理想的な手段だと語った。