(C)fjuze
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オランダの首都アムステルダムにあるアムステルダム・アリーナ(Amsterdam Arena)では、サッカーの国際試合や音楽フェスティバル等、一年中イベントが目白押しである。ドローンがエンターテイメントに取り入れられる事はまだ少ないが、近々史上初となるドローンサーカスのイベントが開催されることになる。
イベントを多く手がけるアムステルダムに本拠地を置く会社Fjuzeは最近「Air2015」と呼ぶイベントのトレーラー映像を公開した。映画「トロン」に出てきそうな光線や、どんなSFブロックバスター映画に使われていてもおかしくないような音楽に合わせて空中スタントを行うコンピュータ制御のドローン等が登場する、見事な映像となっている。
「こんなトレーラーじゃまだチケットを一枚も売ることはできないかもな」とKlaas Rohde氏は笑いながら言う。あまりにも抽象的で、未来的すぎるという。Rohde氏はこのイベントの仕掛け人(まさに、サーカス団の団長)であり、より現実的でショーの内容が分かるような映像を現在製作中であるという。
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一体どのような内容のショーとなるのだろう?Rohde氏は今まで影響を受けたショーを例に挙げてこう説明する。
サーカスのショーに合わせて光やテーマやスペクタクルを提供するシルク・ド・ソレイユは大好きだ。あれには確実に影響を受けている。BBCのドキュメンタリーBlue PlanetやPlanet Earthの美しい映像も大好きだ。トロンも好きだ、美しい映像と未来的なスタイルの融合。いろんな事から影響を受けている。だから、光と音楽とプロジェクションを用いて、美しいものとドローンにテーマを組み込みたい。
ドローンで遊ぶアイディアは、Rohde氏がアムステルダムにあるテレビ番組のプロダクション会社に勤めていた20年前から練っていた。当時ミステリーサークルの映像を撮影しようとしていたRohde氏は、予算不足によりヘリコプターを使えなかったために、できる限り高性能なラジコンヘリコプターを探しまわり空中から撮影を行った。結果「映像は信じられないほど素晴らしく、これで何かしたいとその時思った」という。
5年後、Rohede氏はAmsterdam Arenaにてドライブインシアターの開催を手伝っていた(格納式の天井をもったサッカースタジアムではよく開催される)。
そのとき、室内でドローンを飛ばしたらカッコ良いだろうな、と感じた。だって、風が無いんだ。あの航空機達が自分の近くを飛ぶのを見ているのは圧巻で、魔法のようだった。スタジアムで座っている時は通常より高い位置にいるから、まるで航空機と同じ高さにいるようだった。実験は大成功だった。
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とRohde氏は説明する。2週間後、彼はできるだけ多くのラジコンヘリコプターとドローンのパイロットをかき集め、このアイディアをテストした。アリーナ内を飛び交うドローンの光景は見事だった。
果たして人々は、室内を飛び回るドローンたちを愉しめるのだろうか?