7月17日、米ウェストバージニア州にて、Flirtey社のドローンが試験的に配達を開始するという。以前Amazonがドローン配達を検討していると発表した時、真に受けた人は多くはなかったのだろうか。しかし、荷物を持った無人航空機が空中を飛び交う社会は、テクノロジーの急速な進歩により、実際にすぐそこまで来ている。
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今年3月、Flirtey社のドローンは、ニュージーランドのボランティア団体「Land Search and Rescue」に向けて医療用品を届けた。ニュージーランド最大のインターネットオークションサイト「Trade Me」がスポンサーの同プロジェクトは、大成功を収めた。オーストラリアのスタートアップであるFlirtey社は、Amazonのドローン配達の構想の上を行き、ドローンを用いて人道援助、食物配達、更には輸出入さえも行おうと計画している。
しかしながら実は、2013年に発表されているZookai社とFlirtey社でのドローンを使った教材デリバリーは、まだ実現していない。Amazonよりも早く実現する見通しだという。
最近アップデートされたZookai社のドローンサービスの近況
そして7月17日、アメリカ連邦航空局(Federal Aviation Administration)が認可済みの初の例として、Flirtey、Virginia Tech、NASAの三社協同による薬局向けの薬品配達がウェストバージニア州にて実現する。
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Flirtey社 CEOのMatt Sweeny氏は、
我々Flirtey社だけでなく、業界全体にとってKitty Hawk(ライト兄弟が世界で初めて有人動力飛行に成功した場所の名前)の再来である。無人航空機が薬品を届けられることを証明すれば、消費者向けの日用品のドローン配達に向けて大きな前進となる
と語った。
アルミニウム、炭素繊維、そして3Dプリンターにより作成された部品で構成されているFlirteyドローンは、提携先であるNevada大学にて製造されている。配達時には拠点から約16kmの距離まで飛行し、付属のワイヤーを用いて荷物を降ろす。荷物を放すとワイヤーは再び巻き上げられ、次の任務のために拠点へと戻る。今回の試験飛行では一度に4.5kgまでの荷物を配達し、薬品の入ったパッケージ最大24個配達するという。
アメリカ連邦航空局が今回初めてドローンによる配達を認可したことを踏まえると、Amazonによるドローン配達はいつ実現するのだろうか?より迅速で安価な配達をもたらす一方で、空飛ぶロボットが空を埋め尽くすと、我々の生活にはどういった変化がもたらされるのだろうか? いよいよ7月17日、その一歩が踏み出されるが、果たしてどうなるのであろうか?!