約2カ月前に国内でOsmo Pocket 4が発売されて間もなく、DJIのポケットジンバルカメラとして初のデュアルカメラシステムを搭載した「デュアルレンズ シネマティック ポケットジンバルカメラ」Osmo Pocket 4Pが登場しました!
Osmo Pocket 4P vs. Osmo Pocket 4、ズバリ違うところは?
すでにOsmo Pocket 4を愛用している私にとっては、グレードアップしたOsmo Pocket 4Pのリリースが早すぎて悔しいような嬉しいような複雑な気持ちを抱きつつ、前機のOsmo Pocket 4と比較しながらレビューしていきます。
レンズが2つになって、重厚感があるボディに

まずPocket 4PとPocket 4の本体は、ジンバルとレンズ部分が異なることが一目瞭然。首から下はまったく同じなのでPocket 4のバッテリーハンドルや三脚が使えます。また、Pocket 4Pレンズが増えたことで重くなり、安定した自立はできなくなってしまったような気がします。
さらに、ジンバルを固定してレンズを保護するジンバルクランプ(保護カバー)がPocket 4Pには存在せず、電源をOFFにするとジンバルが固定される仕様になりました。ジンバルクランプを失くしそうになったことが何度もある私にとっては、Pocket 4Pのほうが気がラクかもしれません。ただし持ち運びの際はケースに入れるなどしてレンズを保護する必要があるので一長一短な印象。
Osmo Mobileのようにカラバリは2色展開に

Osmo Pocket 4P本体のカラーバリエーションは、クラシックブラックとパールホワイトの2色展開に。Osmo Mobileのようにカラーを選べるようになったのは、性別や年齢をはじめユーザーの多様性を考慮しているのかもしれません。
クリエイターコンボは、Osmo Pocket 4とほぼ同じで互換性あり
Osmo Pocket 4P クリエイターコンボには、バッテリーハンドル、補光ライト、広角レンズアタッチメント、DJI Mic 3 トランスミッター(ウィンドスクリーン、クリップマグネット/マグネット、チャージケーブル付き)、ミニ三脚、PD規格対応ケーブル(Type-C – Type-C)、リストストラップ、キャリーバッグ&ポーチが同梱。この点は、Osmo Pocket 4とほぼ同じなので、詳しくはOsmo Pocket 4のレビュー記事をご参考ください。
とにかく表現が多彩! 高画質、スマート、快適に進化し続ける「Osmo Pocket 4」のオールマイティ性に目が離せない[Reviews]Vol.101
DJIの優れたジンバル技術と映像技術を発揮したアップグレードに
〈スペック比較表〉
| 項目 | Osmo Pocket 4P デュアルカメラ搭載ポケットジンバルカメラ | Osmo Pocket 4 1インチポケットジンバルカメラ |
|---|---|---|
| イメージセンサー | 新設計の1インチ(約2.54cm)CMOS、17ストップのダイナミックレンジ | 新しい1インチ(約2.54cm)CMOS、14ストップのダイナミックレンジ |
| レンズ | デュアルカメラ 広角レンズ:換算20mm、f/2.0、フォーカス:0.2m〜∞ 中望遠レンズ:35mm判換算60mm、f/1.8、フォーカス:0.3mから∞まで |
単眼カメラ 換算20mm、f/2.0、フォーカス:0.2m〜∞ |
| 最大録画仕様 | 広角は最大4K/240fps、ミディアム望遠は最大4K/200fps | 4K/240fps |
| カラーモード | 10-bit D-Log 2 | 10ビットD-Log |
| アクティブトラック | ActiveTrack 8.0、望遠および複数人物のトラッキングに対応 | ActiveTrack 7.0 |
| ズーム | Mid-Teleは3倍光学ズームと最大12倍デジタルズームに対応 録画中のズーム、ActiveTrack、D-Log、および写真撮影に対応 |
2倍ロスレスズーム 録画中のズーム、ActiveTrack、D-Log、および写真撮影に対応 |
| グラマーエフェクト&フィルター | アプリ内グラマーエフェクト対応、カメラ内美肌補正、フィルム調色対応 | アプリのグラマーエフェクト、カメラ内スキンソフトニング、フィルム調に対応 |
| ストレージ&クイック転送 | 内蔵103GBストレージ Wi-Fi 6およびUSB 3.1に対応:ワイヤレス時は最大90MB/s、有線時は最大800MB/s |
内蔵107GBストレージ Wi-Fi 6およびUSB 3.1に対応:ワイヤレス時は最大90MB/s、有線時は最大800MB/s |
| 写真解像度 | 3700万画素、4Kライブフォトモードに対応 | 3700万画素、4Kライブフォトモードに対応 |
| バッテリー容量 | 1545 mAh | 1545 mAh |
| 重量 | 230g | 190.5g |
※赤字:アップグレード箇所
前機のPocket 4と比較すると、Pocket 4Pはデュアルカメラ搭載で3倍光学ズームと最大12倍のデジタルズームになったことが最大のグレードアップであることはいうまでもありません。
さらに次世代イメージングシステムとして17ストップのダイナミックレンジと10bit D-Log 2カラーモードを搭載。プロフェッショナルなカラーグレーディングのワークフローに対応しながら、軽量で携帯性に優れた設計にアップグレードされました。アクティブトラックも望遠と複数人物のトラッキングに対応し利便性もUP。DJIの優れたジンバル技術と映像技術におけるリーダーシップをさらに推し進めた様子が伺えます。
デュアルカメラと複数の焦点距離:この1台で、あらゆるシーンをとらえる
Osmo Pocket 4Pは、新開発1インチ(約2.54cm)CMOSにより、世代を超えた17ストップのダイナミックレンジを実現。逆光、高コントラスト、また低照度のあらゆるシーンで、手軽に美しい撮影が可能になりました。最新設計のデュアルカメラにより、広角から中望遠までの焦点距離をカバーし、多様なシーンでの撮影ニーズに対応します。
3倍光学ズーム+最大12倍デジタルズームで、とにかく撮影が楽しい!
新たに追加された物理ズームボタンにより、20mmと120mmの間を素早く切り替えるので違和感はありません。さらにプロ用カメラやDJIのRoninスタビライザーで最もよく使われる焦点距離(16-35mm、24-70mm、50mmなど)にも調整可能。
一眼レフカメラはもう要らない!? 静止画も多彩な表現に

静止画でもズームを効かせて撮影すると、被写体を際立たせつつ空間的な奥行きを高め、自然な背景ボケを生み出すことで、より映画的な雰囲気を演出できます。

色彩豊かなシーンも、肉眼で見るよりもずっと鮮明にとらえられていて、一眼レフカメラで撮っているような気分に。
逆光環境での撮影も、抜かりなく

Osmo Pocket 4Pは、逆光環境に強いことも個人的にありがたいポイントです。午前中、窓辺の逆光シーンでも、明るい背景を保ちながら、顔はしっかりと明るく写してくれます。
低照度撮影も得意、都内の夜景シーンにうっとり。
夜間の低照度環境での撮影も、Osmo Pocket 4Pの得意分野。高層ビルや商業施設の鮮やかな光の軌跡と躍動感あふれるエネルギーをとらえ、まさに光のマジック。ズームを駆使することで表現の幅も広がります。
肉眼ではわからない、新発見の宝庫!4K/240fps シネマ級スローモーション
Osmo Pocket 4Pは、業界初のコンシューマーカメラとして最大4K/240fpsのシネマ級スローモーションに対応し、クリエイティブなスローシャッター動画撮影が可能になりました。
Osmo Pocket 4のレビューでもスローモーション撮影のシネマティックな表現に感動していたので、今回はOsmo Pocket 4Pで愛犬が水を飲む様子をとらえてみました。
舌の動きや透き通った水の飛沫をしっかりとらえることで、生命力が感じられる躍動感あるシーンに。犬という生き物は、こういう風に水を飲んでいるのかぁ…と、動物の生態の奥深さまでも発見できます。
素人撮影でも"サマになる"、D Log+最新D-Log 2カラー
新しいD-Log 2カラーは、17ストップのダイナミックレンジで記録することで、ハイライトからシャドウまで豊かなディテールをあますことなく捉え、映画撮影用カメラに匹評するほど撮影シーンをリアルに再現できるようになりました。
「DJI Mimo」アプリで簡単スマホ編集

ということで、動画撮影&編集が素人レベルの私が今回初めてD-Log 2での撮影に挑戦。プロなら動画編集ツールを駆使するところですが、私はとにかく早くお手軽を重視し、スマホのDJI Mimoアプリだけで編集してみました。
操作はいたってシンプル!アプリ「DJI Mimo」の動画編集画面下「色を元に戻す」ボタンをクリックするだけでD-Logを「カラーリカバリー」をONにするだけで自動的に最適な色味に補正(Rec.709変換)されます。
「よい靴は、履き主を良い場所へ連れて行ってくれる」というイタリアのことわざのように、素人でもOsmo Pocket 4Pを活用してD-Log撮影すれば、”サマになる”Vlogが完成。面倒くさがりな私でも、積極的に動画を撮ってSNSでシェアしたい気持ちにさせてくれます。
すべての日常が、シネマティックに変換されて”名場面”になる
Osmo Pocket 4Pの特長で紹介した、デュアルカメラの優れたズームとスローモーションを活用して撮影してみると、木の葉の揺らぎ、雨の雫の動き、水たまりの余韻なども全てアートに変換されて、なにげない日常も大事にしたい気持ちさせてくれます。
ペット好きもマストバイ!ズームの意外な活用術がここにあり
ワンコもそうですが動物って近寄ると逃げたり、カメラから目を逸らしたりするので、意外と撮影の難易度が高い。そんなハードルをOsmo Pocket 4Pがすべてを解決してくれたような気がします。
想像以上にデュアルカメラのズームが大活躍して、決定的瞬間や予測できない動きをしっかり映し出すことに心を揺さぶられました。
Osmo Pocket 4Pを使う前までは「ズームなんて使わないしプロではないから、わたしにはオーバースペックかも…」と思っていましたが、このOsmo Pocket 4Pがあれば、すべての日常が、シネマティックに変換されて"名場面"になることに心を揺さぶられました。
ということで、控え目にいってもOsmo Pocket 4Pは、素人からプロフェッショナルまで、あらゆるユーザーにとって"名機"となるポケットサイズのジンバルカメラです。