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コラム野々下裕子

Vol.43 デザインアワードから見えるドローントレンドの変化[Drone Design]

毎年5月ごろに発表される国際デザイン賞「IFデザインアワード」。受賞製品からドローントレンドの変化を紹介する

2023年5月22日
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今年で70年目を迎えた国際デザイン賞「iFデザインアワード」は、世界三大デザイン賞と呼ばれる中では最も歴史があり、個人的にはヨーロッパ市場向けの最新お洒落家電をウォッチするためにチェックし始め、毎年5月ごろにある発表を楽しみにしていたりします。オーソドックスなインダストリアル・デザイン製品を中心に、キッチングッズや家具、自動車に飛行機の内装まで対象は幅広く、いろんな意味でデザイン性が評価される賞だと見ております。

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第二次大戦後のドイツで、工業製品市場を盛り上げる見本市として始まったのですが、時代に合わせてカテゴリはどんどん広がり、デジタルデバイスやロボット、ドローン、さらにはソフトウェアやUI/UX、ウェブサイトまで、応募対象となっています。2023年度の応募は56カ国から1.1万件もあり、9分野82カテゴリで3578件が受賞しています。

そんなiFデザインアワードで最初にドローンが受賞したのは2016年で、Shenzhen Rapoo Technology社が開発したコンシューマ向けトイ・ドローンの「Xplorer drone」が選ばれています。上から見ると手裏剣のような形をしたソリッドなフォルムで、当時、人気が出始めたいろんなドローンの中でも、なかなかカッコいいと言えるものでした。

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Shenzhen Rapoo Technology社「Xplorer drone」(提供:2023 iF Design)

それからはドローン人気を反映してか応募は年々増え、翌年の2017年には4つの製品が受賞しています。機体だけでなく水中や地上走行するタイプや、コントローラー、システムなども受賞するようになり、2022年は12ものプロダクトが選ばれています。

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ところが今年はなぜかドローン本体は1つも見当たらず、ハイテクドローンをオールインワンで運用できるDasal Aerospace Technologies社の「Drone Controller」と、Ericsson社の携帯電話の通信帯域を使ってドローンを遠隔で操作できる「Ericsson Drone Mobility」の2つが受賞しているのみでした。

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Dasal Aerospace Technologies社の「「Drone Controller」(提供:2023 iF Design)
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Ericsson社の「Ericsson Drone Mobility」(提供:2023 iF Design)

代わりに選ばれていたのが空飛ぶクルマで、カテゴリとしてはコンセプトモデルでも応募できる「Product Concepts」ですが、いきなり3つも受賞しており、ヨーロッパでもいよいよこの分野が注目され始めていることが実感できます。

過去には2020年にAlaka’i Technologies Corporation社のUrban air Transport「Skai」が受賞していますが、どちらかといえば水素燃料電池を使用したeVTOLのコンセプトモデルという環境面への配慮が評価されたという印象でした。

参考:Alaka’i Technologies、NASAと「空飛ぶクルマ」機体パートナー選出へ。唯一の水素燃料電池搭載

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Alaka’i Technologies Corporation社の「Skai」はNASAとパートナーシップを結んでいる(提供:2023 iF Design)

2021年にはLilium社の「Aircraft」という製品名も無い機体がゴールデンアワードに選ばれていますが、こちらはドイツのスタートアップだというのが受賞理由の一つだと考えられます。実際に受賞した翌年にミュンヘンで初飛行を成功させていました。こうしたことからiFデザインアワードの応募をきっかけに認知度を高め、開発資金調達などにつなげようというねらいが、主催者側にもあるのがなんとなくわかります。

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Liliumは最優秀賞にあたるゴールデンアワードを受賞している

今年受賞した3機もいずれも実用間近とされており、SkyDrive社のeVTOL flying vehicle「SD-05」は2025年の大阪・関西万博での運用が予定されています。

参考:SkyDrive、空飛ぶクルマ「SD-05」 が「iFデザインアワード2023」受賞

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SkyDrive社の「SD-05」(提供:2023 iF Design)

Pantuo Aviation社のelectric vertical take-off and landing aircraft「PANTALA Concept H」は、地上で車輪を使った移動も可能な機体で、空の移動に加えて救急活動に活用できることが評価されています。ちなみに同機は、モビリティを対象にしたドイツのデザイン賞であるABC Awardでも受賞しています。

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Pantuo Aviation社の「PANTALA Concept H」(提供:2023 iF Design)

もう一つは韓国のPLANA社が開発するAAM(Advanced Air Mobility)「PLANA – Design a New Sky」で、同社は大阪のそらとぶタクシー社と機体購入を合意したとのニュースも流れています。環境に優しいタービン発電機といいつつ、ハイブリッドタイプが受賞したのはちょっとした驚きで、なんでもかんでも電気だけにするわけではない、というヨーロッパ市場の事情もちょっと見えるような感じです。

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PLANA社の「PLANA – Design a New Sky」(提供:2023 iF Design)

そして最後にもう一つ、ドローン視点で今年最も気になったプロダクトが、Gree Electric Appliances社の投げる消火器「Fire Extinguisher」でした。ポケモンボールのような形をしていて、スイッチを押して火災現場に投げ入れると回転しながら消火剤を周囲に放出するという、ほのお系モンスターをやっつけてくれそうなアイテムです。

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GREE ELECTRIC APPLIANCES社の「Fire Extinguisher」(提供:2023 iF Design)

コンセプトモデルではありますが実用化はそれほど難しそうではないので、ぜひ消火器として普及してほしいところ。さらにはドローンに搭載して消化活動に使えるようになってくれるのではないかとも期待してたりします。

他にもドローンとつながりができそうな製品が見つかるかもしれないので、気になる方はぜひ iFデザインアワードの公式サイト(https://ifdesign.com/en/)をチェックしてみてくださいね。

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TAGGED: Drone Design, iFデザインアワード, PLANA, SD-05型機, skai, ドローン, 野々下裕子
Kawase 2023年5月22日
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