会期2日目は今年のAUVSI XPONENTIALのテーマ「Building the blueprint for AUTONOMY」を掲げた基調講演からスタート。
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テレビのトークショーのようなセットがステージに組まれ、AUVSIのMichael Wilbur氏が軽快なジョークを飛ばしながら会場を温めていく。
次に登壇したAUVSI CEOのBrian Wynne氏からは、AUVSIとして50周年を迎えたことの感謝が述べられ、様々なものが自動化していく中で、誰が何を行い実現していくか?が重要になってくると説いていた。
また、発明家、起業家、顧客、陸海空のコラボレーションのほか、メディアや世論に味方になってもらうことも重要であると語っていた。その流れで昨年も紹介されたAVILLEのコミュニティが紹介され、以下のようにコメントした。
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AUVSIで大事にしていることは、規制当局に働きかけることだが、それは連邦レベルだけでなく州、郡、市などグラスルーツの働きかけが重要です。AVILLEへの参加やAUVSIの各地方Chapterへぜひコンタクトしてください。
その後、元Facebookのセキュリティ担当であり、スタンフォード大学で教鞭を取るAlex Stamos教授が登壇。ロシア・ウクライナ戦争では情報セキュリティの重要性が浮き彫りになり、戦時下でドローンやオープンソースの技術が使われている場面を幾度となく見る機会があることに触れ、産業用であれホビー用であれ、それらが戦争に使われる可能性を世界が認識したと語っている。
Stamos教授は以下のようにコメントした。
Stamos教授:ここにいるすべての人が防衛産業と関わりを持っていることになると思います。皆さんが開発した商品がそのことを目的としていなくても、戦争で使われる可能性があるのです。サイバーセキュリティ事案はいつ起こるかわかりません。しかし準備をしておくことはできます。
- 柔軟な対応性を鍛えておくこと
- 監視・注意を払っておくことを怠らないこと
- 事案発生後、すぐに対応できるチームを作っておくこと
と語られ、中国の脅威に関して詳細に触れて説明が行われた。スライドでは以下のように具体的に各レベルに応じた対応策が示されていた。
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- Technical Controls
- Cultural Shifts
- Verification and Continuous Improvement
その後、AUVSIからセキュリティに関してフレームワークの説明がなされ、BlueUAS以外にGreen UAS、AUVSI Trustedという認証規格が新たに紹介された。
全体として、自動化の流れという大きな文脈ではあるものの、この業界に携わるもの全てが防衛産業に関わっているのと同じという認識を持つべきであり、その上でセキュリティの問題・重要性が説かれたキーノートとなった。
さて次からは会場の各ブースにフォーカスしていこう。