本契約締結により、ElevationSpaceは開発を進める宇宙機「ELS-R100シリーズ」の初号機「あおば」の軌道投入を目指すとしている。
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Isar Aerospace社は2018年にドイツ・ミュンヘン近郊にて設立された。現在、地球低軌道 (LEO) に1,000kgのペイロードを投入できるロケット「Spectrum」を開発しており、すでにAirbus Defence and Spaceをはじめとする在欧企業などから打ち上げ契約を獲得している。

Isar Aerospace社はノルウェー北部のアン島に開設された宇宙港「Andoya Spaceport」からの打ち上げを目指しており、同地において「Spectrum」の静的燃焼試験を完了している。現在はノルウェー民間航空局の承認と打ち上げライセンス取得の後、最初の試験飛行に向けた最終準備を開始している。
Isar Aerospace社のロケットは目指す軌道にペイロードを直接投入が可能なことに加え、柔軟な打ち上げスケジュールを選択できる。実際にロケットの開発現場を視察し、高度に自動化され、垂直統合された生産アプローチによる高い技術力と信頼性を確信したことが本契約に至った理由だ。
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ElevationSpaceの代表取締役CEOである小林 稜平氏は、次のようにコメントする。
「あおば」は日本がこれまで培ってきた豊富な小型再突入技術を土台に、地球低軌道の商業化と軌道上の交通網構築の第一歩になる宇宙機です。「あおば」の打ち上げにおいて、欧州の宇宙開発をリードしているIsar Aerospaceと連携できることを嬉しく思います。この連携を機に、欧州を始めとする世界中のユーザーへのサービス提供を加速して参ります。
Isar AerospaceのCCOであるStella Guillen氏は、次のようにコメントする。
宇宙へのアクセスは、技術の進歩を解き放つために不可欠です。私たちは、アジア市場をリードするイノベーターであるElevationSpaceと提携し、最先端の宇宙研究の未来を推進できることを嬉しく思います。