実証実験の概要
SBM OffshoreおよびBW Offshoreは、世界最大規模のFPSO(Floating Production, Storage and Offloading system:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)運用企業だ。
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本実証実験は、SBM OffshoreおよびBW Offshoreが運用する各FPSOにおける、ドローンを用いた原油貯蔵タンク内の検査となる。
本実証実験においては、グローバルに展開する船級協会ABS(American Bureau of Shipping:米国船級協会)によるクラス認定を受けたテラドローンが提供するTerra UT Drone(超音波探傷検査機器を搭載したドローン)が用いられた。
Terra UT Droneの使用により、拡大鏡や内視鏡を使ってタンク内の表面や内部を視認し亀裂や腐食を見つけることができ、また超音波を出してタンクの厚さを測定することで、タンク内の腐食や摩耗を確認できる。
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実証実験を実施した場所
SBM Offshore:ブラジル
BW Offshore:アメリカ、イギリス、ガボン
ドローンを用いたFPSOの原油貯蔵タンク検査のメリット
従来のFPSOにおける原油貯蔵タンクの検査は、作業員が高所や狭所での作業を行う必要があり、危険なリスクを伴うことが課題となっていた。しかし、Terra UT Droneを使用することで、タンク内の安全区域からドローンを操作することが可能になるため、より安全に検査を実施できる。
また、作業員数を最小限に抑え、オペレーションリスクを軽減しながら、作業効率を向上できる。さらに、検査時間を大幅に短縮することができるため、タンクの停止時間を最小限に抑えられ、生産性の向上にも寄与する。
今後の展望
テラドローンはABSクラス認定を受けたプロバイダーとして、Terra UT Droneを活用したFPSOの原油貯蔵タンクの検査を行い、点検事業を拡大してきた。
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SBM OffshoreおよびBW Offshoreも2025年までにFPSOの原油貯蔵タンクの検査へのドローン導入を強化し、作業員の安全性とオペレーション効率を向上させることを目指している。
テラドローンは今後も、最先端技術やサービスを提供し、海洋プラットフォームの検査作業における安全性と効率性の向上に貢献するとしている。