飛行に至った経緯
同飛行は千葉市ドローン宅配社会実装事業に採択され、実施をする運びとなった。2024問題による物流分野の人手不足の解消、ドローン宅配を素早く実装することの2つを達成するために医薬品の配送実験を行い、有効性、即時配送の効果を測定する。
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同飛行では医薬品を配送するために千葉県薬剤医師会、医師会の了解の元、厚生労働省が制定するドローンによる医薬品配送に関するガイドラインに則り飛行する。
飛行の概要
船橋市にある物流倉庫から千葉市美浜区にある老人ホームまでの片道14.5kmのルートを往復飛行させるという。地上区間はレベル2の目視内飛行とし、海上区間はレベル3目視外飛行として飛行する。
国土交通省航空局、各種関係機関、運行事業者へは事前調整・許可承認を得ている。(許可番号:東空第14334号)
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実証実験の概要
ドローン宅配に関するこれまでの千葉市の取り組みを活かし、都市部におけるビジネスモデル構築に向けた検証 を行うため、厚生労働省から発出されている「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」に基づき、医薬品を配送する。
また、同実証実験では目的地で着陸せずに、ウィンチによる積み下ろしにて医薬品を配送する。
実施日時 | 2024年7月10日(水)13:30から(13:30出発、13:50目的地到着予定) (予備日 2024年7月11日(木)および12日(金)) |
飛行区間(往復) | 出発地:SBSロジコム西船橋支店 目的地:プレザンメゾン美浜(隣接する高浜庭球場で医薬品の積み下ろしを行う) |
配送物 | OTC医薬品(整腸剤) |
実施体制
区分 | 企業名 | 主な役割 |
実施主体 | エアロダインジャパン株式会社 | 全体統括、運航管理、各種調整 |
協力事業者 | 日本調剤株式会社 | ビジネスモデルの検証 |
SBS即配サポート株式会社 | ビジネスモデルの検証 | |
株式会社ケア21(プレザンメゾン美浜運営者) | 高齢者施設内調整 | |
株式会社エアロジーラボ | 機体の貸出、技術支援 |
検証内容
- ドローン配送による費用対効果
- ガイドラインに基づく配送オペレーションの実行性
- 医薬品の受け渡し方法の有効性
- 薬局および高齢者施設職員の利便性 等
使用機体の概要
使用機体 | エアロジーラボ製 Aerorange G4-S |
形状 | マルチコプター型(クアッドコプター) |
機体寸法(長さ×幅×高さ) | 1280×1280×790(mm) |
飛行時間 | 最大140分 |
飛行速度 | 70km/h(今回は36~40km/hで飛行予定) |
耐風性能 | 15m/s |
最大積載量 | 5kg |
機体重量 | 14.3kg(乾燥重量)、19.3kg(最大ペイロード搭載時) |
機体の塗色 | 黒 |
同時に飛行させる機体 | 1機 |