今回、DNPグループの協力会社に対して、定期的に輸送している資材等をドローンで送るなど、5つのテーマの実証したという。
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背景
兵庫県は全域でデジタル技術の社会的な実装を加速させているという。その一環でDNPグラフィカは、モノづくりで培ったオペレーション力(操作・運営等)と、最先端のAI画像解析技術や、RFID(ICタグ)を活用した非接触読み取り技術などを活用した新規事業の創出に取り組んでいる。
現在、10名の社員が新規事業開発を目指してリスキリングを行い、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が認定するドローン資格を取得した(内5名は講師ライセンスも保有)。また、第2種電気工事士1名、赤外線建物診断士3名の社員も在籍しており、こうした専門の強みを活かした価値の創出に注力していくとしている。
ドローンを利用した実証実験
今回の実証実験は、ドローンを利用した社会実証を5つのテーマで実施した。
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- 1. 内燃機関の自動車等に比べてCO2の排出量が少ないドローンを利用して工業団地内での輸送を行うことで温室効果ガス削減等、環境への負荷が少ないサステナブルなインフラを実現。
- 2. ドローンで工場・倉庫の外壁を点検することで、高所や危険な場所での人の作業を減らして、安全・安心なメンテナンス管理を実現。
- 3. ドローンで高い上空から監視することで、広い範囲の設備等の日常的なセキュリティー管理を実現。
- 4. ドローンに加え、倉庫等でロボットを利用することで、製品在庫をリアルタイムに把握。
- 5. ドローンを利用して空に広告や地域情報を表示し、生活者とのコミュニケーションを図る。
今後の展開
DNPグラフィカは、DNPグループで一体となり、ドローンを利用した新しい社会のインフラの実用化を目指していくという。今回の実証実験の効果測定とともに、ドローンの安全運航リスク対策の検証・分析を行い、運用の改善とさらなる活動を進めるとともに、全国各地で個々の地域が持続可能な産業の活性化に貢献していくとしている。