提携に至った背景
日本では、全国に広がるインフラ設備の巡視員や、不審者をいち早く確認する警備業務における点検員・警備員の不足等により、安全・安心・安定した高品質なサービス維持が喫緊の課題となっている。現場作業者の安全確保と業務効率化につながるソリューションとしてドローンが注目されているが、これまでの運用は人手によるドローン操縦が前提であり、人的作業を完全にドローンへ置き換えることには多くの課題があった。
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無人地帯及び有人地帯におけるドローンの目視外運用であるレベル3やレベル4の運用に向けた法整備が進んだ今、同社ではドローンの可能性拡大を見据え、防水性に優れかつ高い飛行安定性と着陸性能を有するSunflower Labs Inc製ドローンシステムを用いて、2020年度よりNTTグループが保有する情報通信インフラの維持管理を目的としたドローンの遠隔操作による、自動巡視ノウハウの蓄積に努めてきた。
このような背景のもと、自律飛行による更なる人的作業の効率化を促進するべく、Sunflower Labs Inc製ドローンシステムを用いた受託型ビジネス及び、同社機体のレンタルサービスを開始するに至ったという。
機体の特徴
遠隔操作による自動飛行が可能
Sunflower Labs社製専用ソフトウェアに事前に飛行ルートを計画・作成をすることで、実際の現場で操縦者が手動でドローン操作をすることなく、遠隔地よりドローン(Bee)が自動で飛行を開始し、設定したルートを飛行後に専用のドローン充電器(Hive)へ安全に着陸することができる。
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防水対応で様々な気候下での飛行が可能
防水性能を備え、雨、風、雪ほぼすべての気象条件で動作することが可能。これにより、本システムを屋外に長時間配備する運用も可能となる。
自律飛行時に障害物を検出し回避
機体が有するセンサーにより、自律飛行時にリアルタイムで全方向の障害物を検出し、衝突を回避することが可能。回避後は、障害物を避ける飛行ルートを自動で再度計画する。
20分以下の急速充電
機体が専用のドローン充電器(Hive)に着陸すると自動で充電が開始され、1回あたり20分以下で完全に充電をすることが可能。
システムのスペック
ドローン(Bee) | |
寸法 | 48cm×48cm×21cm |
重量(バッテリー含み) | 1.56kg |
使用温度範囲 | -10℃~40℃ |
突風対応 | 8.3m/s |
飛行速度 | 14.5km/h |
飛行時間 | 約20分 |
最大伝送距離 | 約600m |
ドローン充電器(Hive) | |
寸法(閉じた時) | 86cm×80cm×80cm |
寸法(開いた時) | 98cm×80cm×63cm |
重量 | 35kg |