「東京ベイeSGプロジェクト 先行プロジェクト」は、ベイエリアを舞台に、50年・100年先までを見据えたまちづくりを構想するプロジェクト。次世代モビリティのテーマにおいて、「電動」「自動」「垂直離着陸」を特長とする空飛ぶクルマは、都心部での移動効率や利便性向上および、離島等への移動、災害等における緊急時の物資輸送などで注目されており、実用化をめざした検討が進められている。
- Advertisement -
本事業は、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下:NTT Com)、Volocopter Asia Holding PTE. LTD.(以下:Volocopter)、NTTアーバンソリューションズ株式会社、東京センチュリー株式会社の4社が共同で行う。
中央防波堤エリアにおいて、空飛ぶクルマの有人輸送を想定し、国内初の約200kgの物流輸送を大型無人機「VoloDrone」を活用するほか、関係省庁から承認が下りた場合は、有人機「VoloCity」を活用した有人輸送の飛行実証も想定しているという。
本事業は3か年を計画しており、各事業年度で以下の内容を実証していく。
- Advertisement -
事業年度 | 目的 | 内容 |
2022年度 | 事業化を見据えた環境調査及び、各種調整 | ・飛行ルート検証、関係省庁許可調整、上空通信品質の確認、実験局申請など |
2023年度 | 2024年度の飛行に向けた飛行 実証・各種データの実測 | ・小型無人機を用いた飛行実証・各種 データの実測 ・社会受容性向上に向けたモック展示の実施 |
2023年度 | 有人輸送を想定した飛行実証 | ・有人輸送を想定し大型無人機(VoloDrone)を用いて約200kgの重量物の物流輸送を実施 |
有人輸送の飛行実証(承認が下りた場合に限る) | ・有人機(VoloCity)を用いた飛行実証 |
各社の役割
企業 | 主な役割分担 | NTT Com | ・機体飛行実証の実施 ・機体認証や許認可の取得など実装に向けた機体開発の推進 ・実証用簡易ポート設置 ・ルート検証 |
Volocopter | ・機体飛行実証の実施 ・機体認証や許認可の取得など実装に向けた機体開発の推進 ・実証用簡易ポート設置 ・ルート検証 |
NTTアーバンソリューションズ | ・モックの展示、地域イベントとの連携など ・街づくりの取り組みとの連携を検討 |
東京センチュリー | ・バッテリー効率、機体・各部損耗状況の確認 |
4社は、これまでのドローンビジネスやLTE上空利用プランなどにおいて構築した実績をもとに、 安心・安全な空飛ぶクルマの社会実装をめざし、地域社会が抱えるさまざまな課題の解決や、新たな移動体験による価値創出に取り組んでいくとしている。