同社は、この締結により日本のAAM市場で第一世代となるVertiportの開発・販売を目指し、3社間での協業スピードを加速していくとしている。
- Advertisement -
また、日本国内で設置する予定のVertiportは3社間で設備の製造・開発を行い、SKYSCAPEが国内での独占販売権を獲得する。
開発を進めるVertiportについて
SKYSCAPEのバーティポートは、アルミニウム製の「ブロック」で構成される。このブロックは組み合わせたり、繋げたりと様々な設計デザインにも対応できることによって、顧客のポートの周辺地域やニーズに合わせた設計が可能となる。
またこのポートはドローン物流、eVTOL運用、ドローンによる緊急時の初動対応、医療配送、セキュリティなど様々なAAM技術やシステムをユーザー自身で選択し、ブロックに組み込める仕様を計画しているという。ユーザーがVertiportに備える機能を選べるようにすることで、それぞれのVertiportに独自の機能や性能を生み出すとしている。
- Advertisement -
Bayards Vertiportsについて
Bayards Vertiportsは土木建築、海運、石油・ガスや再生エネルギー、防衛などの分野で活躍する世界有数のアルミニウム建設会社「Bayards」グループ内の1社だ。Bayards社は世界中で700台以上のヘリパッドを設置してきた実績を持ち、あらゆるタイプの困難なプロジェクトの管理、共同設計や共同エンジニアリングを成功させるために必要なノウハウを備えている。
Bayards Vertiportsと協業することで同社の60年以上にわたるアルミニウム設計・エンジニアリングの経験を活かし空飛ぶクルマやドローンの運航に特化した設計を行えるようになるという
Bayards Vertiports事業部長のJames Earl氏は、次のようにコメントしている。
Earl氏:SKYSCAPEとSafeHub Systemsと協業できることを光栄に思います。今までのeVTOL市場はCGのイメージコンセプトを売るだけでしたが、これからはより具体的なソリューションの提供へと進んでいかなければなりません。実現するためにはエンジニアリングや建設で実績を持つグループが必要となります。今回のMOUは具体的なソリューションの提供ができる3社が結束し、開発を着実に進める1歩になると思います。
SafeHub Systemsについて
SafeHub社はチェックインゲート開発のスペシャリストとして、同社の技術をSKYSCAPE Vertiportに統合する。SafeHub社のチェックインゲートシステムを導入することで、スピード・安全・そして便利さの3点を備えたワールドクラスの体験の提供を予定しているという。
- Advertisement -
また、同社が開発したチェックインターミナルは、将来のVertiportオーナーのニーズに合わせて、乗客のチェックイン等の旅客業務とドローン配達等の貨物処理のどちらにも対応可能なモデルだとしている。
SafeHub Systems代表のTJ Dooly氏は次のようにコメントしている。
Dooly氏:SafeHub Systemsはスタジアム、イベントセンターなどに革新的で安全かつスムーズ、そしてセキュリティ面でも問題なく対応できるソリューションの提供に取り組んでまいりました。
今回SKYSCAPEおよびBayards Vertiportsと協業し、乗客や貨物を空で輸送するための初のVertiport開発に着手できることを非常に楽しみにしています。またこのビジョンを日本市場で実現するために協力できることを光栄に思います。
SKYSCAPEについて
SKYSCAPE株式会社は日本で唯一のVDMC企業(Vertiport Development Management Company)として大阪で設立。SKYSCAPEのVertiportはモジュラー式でユーザーの要望に合わせた設計を可能としており、土地の選定から開発、そして運営後までを一貫したサービスとして提供している。「AAM for Everyone」を掲げ、誰もがAAMが生み出す価値を享受できる世界を目指しVertiportの開発を行なっているという。
SKYSCAPE株式会社代表のクエセンベリー・エイサ・ダニエル氏は次のようにコメントしている。
ダニエル氏:今までVertiportを構想する多くの企業が、様々なイメージを作ってきましたが、実際に実現に向けた活動ができている企業は多くありません。我々はAAM業界を動かしてくために必要なアプローチについて日々検討を行なっています。
現在、手頃な価格で個々のオーナーのニーズに合わせたVertiportの開発計画や業界の成長に合わせた施設の規模拡大に関するプランニングを進めています。日本で我々と協業するグループは今後数年間で社会に良い影響を与えることになると強く信じています。