ロケットエンジンに関する豊富な経験と実績を持つ室蘭工業大学との連携を強化することで、初号機打上げを目指している超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の開発を促進する。
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同社は、低価格で便利な宇宙輸送サービスを提供することで、誰もが宇宙に手が届く未来の実現を目指すスタートアップ企業。北海道大樹町に本社を置き、東京支社と福島支社、室蘭技術研究所(室蘭工業大学内)の4拠点でロケット開発を進めており、観測ロケットMOMOはこれまでに計3回、国内民間企業単独として初の宇宙空間到達を達成。現在、次世代機となる超小型人工衛星打上げロケットZEROの開発を本格化している。
室蘭工業大学は日本の基幹ロケット用エンジンの開発に関する豊富な経験と実績を有しており、同社は共同で2019年から低コストターボポンプの研究に取り組んできた。2021年9月には、室蘭工業大学航空宇宙機システム研究センターに、ロケット開発を産学連携で推進する拠点「宇宙プロジェクト共創ラボラトリ」を開設。国内ポンプ製造最大手の荏原製作所が加わり、室蘭工業大学、同社の3者による共同開発を進めている。
本協定では、ロケットエンジン開発やロケット軽量化のための材料研究など両者の共同研究をこれまで以上に推進するとともに、人材育成や広報活動等も含めた総合的な連携関係を構築することを目的とし、次の6項目について協定を結んだ。
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- 人材育成に関する各種活動
- 相互の広報活動
- 共同研究の推進
- 相互のニーズ及びシーズの提供
- マッチングに関する各種活動
- その他、本協定の目的達成のために必要と認めたもの
インターステラテクノロジズ株式会社 代表取締役社長 稲川貴大氏は、本協定について次のようにコメントしている。
「大樹町に拠点を置く室蘭工業大学とはこれまでも共同研究を進めてきて、一番難しいZEROのターボポンプの開発を、荏原製作所も加えた三人四脚の体制で進めてきました。今後はより広範に材料研究、人材育成などについてもタッグを組み、ZEROの開発を促進することで北海道の地域を盛り上げられることを楽しみにしています。」