Skydioは、2022年9月に米国を襲った大型ハリケーン「イアン」の被害を受けた救援関係者を支援するための取り組みを開始した。
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同社は社員の派遣やバックアップ用ドローンの提供のほか、被害を受けた救援関係者にソフトウェアを無償で提供。現地の地域担当チームは、ドローン、人材、サポートを必要としているフロリダ州の公安当局に、24時間体制でドローンによる支援を続けているという。
復旧・復興活動のためのドローン活用方法は以下の通り。
- サニベル島橋のインフラをリアルタイムで監視
- 住宅地での捜索および救助活動
- マングローブ林での捜索および救助活動
サニベル島に出入りする唯一の道路であるサニベル・コーズウェイが通行不能となり住民が立ち往生していることから、フロリダ州当局は現在復旧作業に取り組んでいる。
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同社は、土を盛り上げて作った土手道の状況と進行中の復旧作業の様子を、ドローンを使って日の出から日没までリアルタイム映像で提供。これにより政府関係者は対処と復旧作業をリアルタイムで確認でき、迅速な意思決定を行えるとしている。
地元警察と連携してドローンを使ったマッピング・ミッションを実施し、家屋の撤去や人命救助を行っている。救助チームは浸水した地域を歩いて捜索する代わりに、ドローンが提供する上空からの映像で状況を把握。生存者を確認した家にリソースを集中させ、より効率的に、的を絞った方法で捜索および救助活動ができるようになった。
マングローブが生い茂っている沿岸環境は徒歩やボートでの移動が困難で、ドローンでさえ捜索・救助活動に苦戦することがあるという。しかし同社ドローンの特長であるAIによる障害物回避機能によって、植物が生い茂っている環境下でも、救助関係者はドローンを信頼して捜査活動を実施でき、被災者がいるであろう到達しにくい場所の捜索や、破壊された残骸の分析、嵐で流されたボート回収などを行っている。