新型コロナウイルス拡大によって、第一線で活躍する医療従事者のためのフェイスシールド保護具は、今もなお不足している。必要性を感じたAmazon Prime Airの機械設計チームとハードウェアチームは、問題の解決に貢献したという。
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日本国内でもこの緊急事態でマスクやアルコールを急遽提供する企業が増えている。緊急事態だからこそ、その企業文化が反映されるというものだ。
たった1週間で、Amazonドローンチームのエンジニアたちが、WASHINGTON STATE 3D FACE SHIELD HUBオープンソースグループと連携し、医療専門家からの直接のフィードバックに基づいて初期設計から大幅改良し完成させた。米国国立衛生研究所(NIH)から新しいデザインの承認を得た。医療従事者は、国家標準認可のために寄付以外にも、自分たちで製造したい場合も安心して制作することが可能になった。
Amazon Prime Airの規模を活かして、製造施設を再利用し、外部のベンダーと協力して新しいフェイスシールドを迅速かつ低コストで生産に着手したという。その一例として、通常はドローンを製造するための繊維材料を切断する機械を、フェイスシールドのスクリーンの切断に使用しているそうだ。
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すでにAmazonは1万枚近くのフェイスシールドを寄贈しており、今後数週間でさらに2万枚の納品を予定しているという。米国内の医療関係者からの要望の高まりに迅速に対応するため、これらのフェイスシールドの量産を開始し、Amazon.comで安価に医療関係者用に販売を開始した。
デザインの革新性と当社のサプライチェーンの能力のおかげで、現在最前線の労働者が利用できる他の再利用可能なフェイスシールドよりも大幅に低い価格(コストの3分の1程度)で販売するという。