東京電力ベンチャーズ株式会社と株式会社ゼンリン、楽天株式会社は、ドローンの安全飛行をインフラ側から支援するドローン専用の飛行空域・空路「ドローンハイウェイ」を活用したドローン物流の共同検討を開始し、実証実験に成功したと発表した。
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「ドローンハイウェイ構想」は2018年6月に改訂された政府の「空の産業革命に向けたロードマップ」において取り上げられるなど、その役割に対する期待が高まっている。東京電力グループが保有する送電鉄塔、送電線、変電所、電柱などのインフラデータと、ゼンリンが開発を進める「空の三次元地図」を組み合わせ、安全・安心な空の道の早期実現に向けて取り組んでおり、2018年より関東に複数のテストコース開設を予定している。
「楽天ドローン」としてドローン配送サービスに取り組む楽天が新たに「ドローンハイウェイ構想」に加わることにより、安全な空の道「ドローンハイウェイ」の実用化に向けた検討を三社で協力して行うという。既に2018年6月27日に、埼玉県秩父市において、第一回目となる共同実証実験を行い、世界初の送電設備を使ったドローン配送に成功している。
(以下、プレスリリースより引用)
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■取り組み概要
(1)送電鉄塔の三次元化、ジオフェンス及びモニタリングアプリの開発(ゼンリン)
- 送電鉄塔を三次元データ化。
- 送電鉄塔や送電線に接近すると自動的に接近を検知する機能(ジオフェンス)を開発し実装。
- 飛行中の機体の状態やジオフェンスの形状がリアルタイムで表示可能なモニタリングアプリを開発。
(2)気象観測機器の設置(東電ベンチャーズ)
- リアルタイムに気象状況を把握するための観測機器を「ドローンハイウェイ」に設置。
- 観測機器から取得した気象状況に応じたドローンの飛行制御を実施。
- 今後、観測機器から得られたビッグデータを解析することで、安全飛行の高度化を目指す。
(3)「ドローンハイウェイ」上の飛行(東電ベンチャーズ、ゼンリン、楽天)
- 埼玉県秩父市にて、ドローン配送サービス「楽天ドローン」と、「ドローンハイウェイ」を利用した片道約3kmの自律飛行に成功。(実施日:2018年6月27日)
- 送電設備から安全な距離を保ち、各種技術要素を活用しながら、地元住民へドローンによるお弁当の配送を実施。