株式会社Prodrone(愛知県)は、主要構成部品のすべてを国内メーカー製品で構築した純国産ドローン試作機「PD4B-MS」を開発したと発表した。あわせて、日本の技術力を結集した新ブランド「SAMURAI TECH by Prodrone」を展開する方針も明らかにした。
昨今の不安定な国際情勢や、サプライチェーンを巡る地政学的リスクの高まりを背景に、重要インフラを担う産業用ドローンではセキュリティの確保と安定供給が課題となっている。Prodroneはこれに対応するため、モーター、フライトコントローラー、バッテリーなどの基幹部品を国内メーカーと連携して開発・選定したとしている。
PD4B-MSの構成パートナーは、モーター/ESCがキヤノン電子株式会社、フライトコントローラーが株式会社ジェイテクト、バッテリーが古河電池株式会社、送受信機が株式会社TKKワークス、機体・プロペラ・GPSアンテナがProdrone。
公表された主なスペックは、機体重量が7.8kg(バッテリー除く)、最高速度が60km/h、飛行可能風速が12m/s。最大飛行時間はペイロードなしで約25分、ペイロード3kgで約20分。
同社によると、今後はさらなる安全性の向上と利便性の追求に向け、飛行時間の延長につながるエネルギー効率の研究などを継続し、順次アップグレードを進める予定。今回の機体はコンセプトモデルで、販売モデルについては別途案内するという。
代表取締役社長の戸谷俊介氏は、ドローンが経済安全保障推進法における特定重要物資に指定されたことに触れ、社会インフラや防衛分野における重要性が高まっているとの認識を示した。そのうえで、国内製造基盤とサプライチェーンの構築を進め、その成果として純国産の試作機を発表したとしている。