株式会社エンルートとJapan Drones株式会社は、ArduPilot Initiativeの活動を通して、固定翼機とクアッドコプターを組み合わせて垂直離着陸が可能な「クアッドプレーン」を完成させた。構造はシンプルで、従来の固定翼機に4枚のプロペラを取り付けることで垂直離着陸が行える。固定翼の利点である長距離航行を滑走路不要で実現するという。
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垂直離陸から水平飛行へはフライトコントローラーが自律的に切り替えるため、 離陸から着陸まで全自動で航行できる。オスプレイのようにプロペラを傾ける推力偏向などの機構部分がなく、離着陸は電動、固定翼飛行はガソリンエンジンというように長距離飛行に適した組み合わせが可能だ。離着陸を行うクアッドコプター部分は短時間の使用となるためバッテリーなども軽量ですみ、ベースとなる固定翼機の重量負担を軽減できる。また固定翼機部分のエンジンやプロペラは水平飛行に最適化した組み合わせで使用する。さらに超低速飛行時もマルチコプターのアシストが入るため、失速せず高速から超低速まで連続した観測がおこなえるとしている。
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