iPhone製造でおなじみの台湾Pegatronといった巨大OEM/ODMメーカーが成長戦略としてドローンビジネスに注目の目を向けている。先日行われたComputex台北2016で、Pegatronは初の自社ドローンFLYYOを発表した。FLYYOはAndroid4.4を搭載した初のドローンだ。ユーザーはこのドローンのためのアプリを自ら開発が可能。さらにPegatronはこのドローンを使ったマスプロダクトの準備も進めている。また、CompalもPegatron同様、ドローン開発に着手することを決めたという。
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FLYYOの特徴
FLYYOは重さ160gで、ペイロードは230g。Qualcommのスナップドラゴン8226をプロセッサーとして搭載している。また、Android 4.4のプラットフォームに適応することでソフトウェアの開発を容易にしている。Pegatronによればリモートコントローラーなしで、アプリさえあればFLYYOをコントロールできるという。8メガピクセルのカメラとブレ防止機構も付属しており、価格は約186ドル。
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ドローン市場のブームに応えるように、PegatronはQualcommと共同でスナップドラゴンを使い、FLYYOのプラットフォームの性能を高めている。このプラットフォームはオプティカル・フロー、コンピューター・ビジョン、深層学習など様々なメリットを持っている。これらによって飛行安定性は増し、ジェスチャー制御や顔認識などのソフトウェア開発も容易になる。PegatronのT.H. Tung会長は、次のようにコメントしている。
Tung会長:FLYYOは操縦者の顔をカメラで認識することができ、操縦者の動きで飛行をコントロールすることもできる。
これらのメリットがあれば、ユーザーはマニュアルを読まなくても簡単にドローンを簡単に飛ばすことができるだろう。FLYYOのターゲット市場は250mmx250mmサイズのドローン層だ。Pegatronが次世代のドローン企業として市場に打って出る。先日発表された小米のドローンを意識しつつもこの市場の覇権を握れるのだろうか?
Source:台灣蘋果日報