アロハ!ハワイ在住のクリエイティブディレクター、長澤宏樹です。いやー、今月は我ながら頑張りましたよー。先月のコラムで書いた通り、天才ドローン使いに出会ったことで、かなり触発されちゃったわけです。
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このままではいつまでたっても納得いくフッテージが撮れないんじゃないか!?ということで、今月は新たにゲットしたドローンがすっぽり入るバックパックにドローンを詰めて、色々なところにで飛ばしました。とはいえ、相変わらず一筋縄ではいかないわけで。その一部始終をお届けします。
まず、最初にトライしたのは、クリスマスの日。ハワイの観光地として有名なマカプウにある「ペレの椅子」へ行きました。
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ここ最近、強いTrade Windが吹き荒れているハワイ。「ペレの椅子」のふもとは、もしかしたら風を避けられる地形になっているかも?ということで、希望的観測で向かったものの、ここもやはりものすごい強風…。(ドローンと風の強さの相性の悪さについては「Vol.03 テスト飛行3回目。今までにない最大のピンチ!!」を参照)
今日も、ドローンフライトには、向いてないコンディション…。でもここまで来たからには、トライせずには帰れない。とはいえ、先日、修理して戻って来たばっかり。故障だけは避けたい。
ビクビクしながら、離陸ボタンをPUSH!弱気な思いをドローンちゃんが察したのか?離陸直前、いきなり機体が傾き、ハードクラッシュ!!プロペラ破損!!!ギャーー!!な、何が起こった?火の女神・ペレがお怒りになって、ドローンを地面に叩きつけたのか…?
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機体をよぉく見ると。なんだよー、一つのプロペラを間違ったところに装着してるじゃん…(涙)。深呼吸を10回くらいして、気を取り直し、プロペラを交換。これで大丈夫なはず…だけど、やっぱりハードランディングしても大丈夫そうな、砂地におりて再トライ。
何回かフライトに成功するものの、着地のたびに砂浜でハードランディング。プロペラに砂が入ってしまう。というか、安定した着地ができない腕が問題?これ以上のプロペラへの砂攻撃は危険と判断し、退散。
あれだけ苦労したんだから、それなりにクールな映像撮れてるだろうと帰って早速、ドローンのデータをPCへ移動、開いてみると…。どこにも映像がない!!まさか?えーー、そんなオチかよ…。なぜ、映像がどこにも録画されていないのだろう?最初のプロペラクラッシュのせいでカメラの故障?いや、でも飛んでいる以外の映像はちゃんと残ってる。どういうことだー?まさかの、再修理は勘弁だよー。とりあえず、一晩寝かしてみる(超アナログ発想)。
一晩寝かしてみても、どうもうまくいかない(そらそうだ)、ということで、ファームウエアやらアプリやらを全部入れ直し。どうにか、出荷状態に戻す。さて、そこで二回目のトライ。もともと、僕がドローンの撮影に憧れていたのは、海上からの空撮でサーフィン映像を撮影したかったから。でも、サンディービーチで風に流され、はるか彼方の海上へドローンが飛んで行ってしまったあのトラウマのせいで、なかなか再トライできずにここまで来てしまったわけです。
しかーし、このまま海上撮影をあきらめるわけにはいかなーい!ということで、今回はちょっと頭を使いましたよ。岸からすぐ近くで波乗りできるサーフスポット、つまり、ほんのちょっとだけ海上に出ればすぐにサーファーを撮影できる「チャイナウォールズ」というサーフスポットで撮影を敢行!
幸い、この日は、波のない日でガラガラの貸切状態。かなりドキドキしながらも、ちょっとだけ海の上を飛ばすことができたぞ!
おお~!撮れたんじゃないの!?と思い、ワクワクしながら映像を見るものの…。がーん、なんだか、空気感が伝わらない。あの興奮はいずこへ!?

その映像はこちら!
そこで気づいたのは、やっぱり海の上の空撮ってのは、コツがあるってこと。ただ、上に飛んでいても迫力がない。上下の動きだけでは、だめなわけですね。左右にババーっと飛んでないと、いけない。さらに、海だけに面していても、ダメなわけで、多少、砂浜やら、陸地が映ることで動きが鮮明になってくるわけだ。なるほど。
ということで、三回目のトライアル。今回は、この条件にベストフィットなロケを改めてセレクト。ババーッと海沿いを勢いで飛ばすためには、出だしが大事、と自分に言い聞かせ、海につながる路地からスタート。狙いは、路地から、ババーンと海まで飛び出していくシーン。これさえ撮れればそのあとは、海と砂浜の境目を飛ばしてみよう、そんなイメージを描きながら…。
三度目の正直!!やっと撮れました!!天気はあまり良くないけれど、思い描いていたものにだいぶ近づいてきたんじゃない!?
その映像はこちら!
イメージする理想的な映像とのギャップはまだまだあるものの、多少イメージに近づけました。このまま行けば、サーフィン映像を上空から撮影する日もそう遠くはないかもね!!
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