国土交通省登録講習機関の日本無人航空機免許センター株式会社(以下:JULC)は、業務用ドローン自動飛行支援アプリ「Geonix(ジオニックス)」の最新版「Geonix 2.0」をリリースした。
- Advertisement -
Geonixは、現場の安全性・効率性・データセキュリティを同時に実現するために開発された国産アプリである。従来のGeonix 1.0が持つ「高低差のある現場でも数分で飛行計画を作成し自動飛行できる」機能をそのままに、対応機体および送信機の拡充と、DJI Pilot 2アプリを削除しても運用可能な独立環境を新たに実現した。
これにより、ネットワーク制限下やセキュリティ要件の厳しい現場でも、Geonix単独での自動飛行運用が可能となり、より自由度の高い運用環境を提供する。
一方で、DJI Pilot 2との併用にも対応し、現場や目的に応じて最適なシステムを柔軟に選択できる。たとえば、Pilot 2の「ライブミッション記録」を活用した点検飛行と、DJI機体の高い飛行性能をそのままにGeonixの「正確な地形追従」や「通信監視」による安全な独立運用を、現場の状況に応じて使い分けできることが、Geonix 2.0の価値である。つまり、Geonixでこそ成り立つ現場もPilot 2でなければできない現場も、どちらも支える新しい運用スタンダードを提供する。
- Advertisement -
Geonix 2.0 の主な進化点
-
対応機種の拡大
Matrice 300/350/400、Matrice 30/30T、Mavic 3 Enterprise/Thermal/Multispectral など最新モデルを正式サポート -
DJI Pilot 2不要の独立運用に対応
DJI送信機にGeonixのみをインストール可能。飛行経路作成から離陸・着陸までをGeonixで完結 -
通信監視・遮断機能の強化
不要な通信を検知・遮断し、データ流出を未然に防止。災害現場や機密性の高いエリアでも安心して運用可能 -
地形追従・ウェイポイント分割の最適化
高低差の大きい地形(山岳・谷地・堤防など)において、より安全で安定した自動飛行を実現
Geonix開発の背景
ドローン運用を取り巻く環境は、セキュリティ要件や通信制限、データ保全方針などが多様化し、「どこで・どのように飛ばすか」が厳しく問われる時代になった。特に自治体やインフラ・防災現場では、「Geonix単独運用による独立性・安全性」と、「高精度な点検を求めるPilot 2の利点」の両方を求められるケースが増えている。
Geonix 2.0は、そうした現場ニーズに応え、「日本国内の現場が、安心してDJI製機体を活用できる環境を広げる」ことを目的に開発された。Geonix単独でも、Pilot 2と併用でも運用できる柔軟な基盤を提供する。
Geonix 1.0 とGeonix 2.0の対応一覧
利用中のDJI製品と運用環境に応じて、Geonix 1.0、またはGeonix 2.0を選べる。

※対応保証製品以外でもGeonixで作成した飛行コースをDJI Pilotで利用可能な機体もある。
※一部機能が非対応のカメラもある。詳しくは、ウェブページより問い合わせされたし。
販売方法・価格
本製品は以下4つのJULC教習所で、販売を開始した。
- Advertisement -
- 本製品は、買い切り型ライセンス(※オプションで年間保守契約あり)である。
- 希望に応じて、導入研修や年間サポート契約についても案内している。
- 価格については、公式サイトから問い合わせされたし。
JULCは今後も、現場の安全・効率・セキュリティを両立する国産の運用基盤として、自治体・インフラ・防災分野を中心にGeonixを展開していくという。