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ニュース

ProdroneとGEEP Forest「クマ境界線防衛プロジェクト(ベア・ボーダー・ディフェンス)」を発表

LiDAR測量による「クマ出没ハザードマップ」作成と、 特許出願中の「獣害追い払いドローン」による境界パトロールを統合

2025年12月16日
ProdroneとGEEP Forest「クマ境界線防衛プロジェクト(ベア・ボーダー・ディフェンス)」を発表
GEEP ForestとProdroneが共同開発した「獣害追い払いドローン」

株式会社ProdroneとGEEP Forest株式会社は、近年全国で深刻化するクマなどの野生鳥獣による市街地出没問題に対し、テクノロジーを活用して生活圏と野生動物の生息域を明確に区分けする「クマと人の共存エリア構想(ベア・ゾーニング・プロジェクト)」を発表した。

Contents
背景ソリューションの概要1.[調査・可視化] ドローンレーザー測量による「クマ出没ハザードマップ」の作成2.[防御・パトロール]「獣害追い払いドローン」による境界線警備使用機材について各社代表コメントGEEP Forest株式会社 代表取締役 曽根 洋人氏株式会社プロドローン 代表取締役社長 戸谷 俊介氏

本プロジェクトは、ProdroneとGEEP Forestで共同開発し特許を出願した「獣害追い払いドローン」による対処療法に加え、レーザー測量技術を用いた「クマ出没ハザードマップ」の作成、さらに長期的視点でのドローンによるベア・ボーダーライン巡回監視パトロールを組み合わせた、包括的な獣害対策ソリューションだ。

背景

クマによる人的被害や市街地への出没が深刻化しており、社会的な不安が増大している。これまで両社は、人里に出てしまった鳥獣を追い払う「獣害追い払いドローン」の開発・運用を行ってきた。しかし、根本的な解決には「そもそも人里に近づけない」「人とクマの境界線を管理する」という統合的なアプローチが必要不可欠であると考え、本プロジェクトの立ち上げに至った。

ソリューションの概要

本プロジェクトでは、以下の2つのフェーズで対策を行う。

1.[調査・可視化] ドローンレーザー測量による「クマ出没ハザードマップ」の作成

林業分野等で培ってきた「ドローンレーザー測量(LiDAR)」技術を活用する。上空からレーザーを照射し、森林内の地形だけでなく、木々の隙間から野生動物の有無、位置情報を取得・解析する。 取得した点群データをAI分析することで、従来の手法よりも広範囲かつ正確に動物の生息実態を把握し、クマの生息域と市街地への侵入経路を可視化した「クマ出没ハザードマップ」を作成する。

ProdroneとGEEP Forest「クマ境界線防衛プロジェクト(ベア・ボーダー・ディフェンス)」を発表
飛行高度125m 飛行スピード8m/s時の点群データ(提供:株式会社ビジュアル・システムズ)

取得した点群データから、エリア内の人間が立った位置のデータを手作業で不要データを削除し動物の特定が可能である。木々などの不要物をうまく取り除き、生育エリアを特定する。

ProdroneとGEEP Forest「クマ境界線防衛プロジェクト(ベア・ボーダー・ディフェンス)」を発表
飛行高度70m 飛行スピード5m/sの点群データ(提供:株式会社ビジュアル・システムズ)

2.[防御・パトロール]「獣害追い払いドローン」による境界線警備

ハザードマップに基づき、人間とクマの生活圏の間に「境界線(防衛ライン)」を設定する。このライン上を「獣害追い払いドローン」がパトロールする。本機体には赤外線カメラ、強力なライト、クマよけスプレー(忌避剤)が搭載されており 、境界線付近でクマを検知した際には、空からの警告・誘導に加え、必要に応じてスプレー噴射による追い払いを行い、市街地への侵入を未然に防ぐ。

使用機材について

  • 調査用ドローン(Prodrone PD-4BM / Voyager搭載 等)
    高精度なレーザースキャナを搭載し、森林内部の立体構造と動物の個体識別データを収集する。
  • 獣害追い払いドローン
    GEEP Forestの知見を基に開発。赤外線カメラで夜間の発見を容易にし、人間が近づくことなく空から安全に対処が可能である。現在、本機体の特許を出願中である。

各社代表コメント

GEEP Forest株式会社 代表取締役 曽根 洋人氏

長年、林業の現場で獣害対策に取り組む中、追い払うだけではない、事前の察知と環境整備の必要性を痛感していました。プロドローン社の協力を得て実現した害獣撃退ドローンをより進化させて、喫緊の課題である熊被害の撲滅を目指し、本プロジェクトに微力ながらも参画していきたいと思います。弊社には、地域計画に基づいた害獣駆除に携わる者も居り、山の現場ならではの情報をプロドローン社へ提供していきたいと考えています。

株式会社プロドローン 代表取締役社長 戸谷 俊介氏

私たちのドローン技術が、地域社会と自然の調和という大きな課題解決に貢献できると確信しています。単なる"撃退"にとどまらず、測量技術による"可視化"と、林業の知見を活かした"環境整備"を組み合わせることで、クマとの不幸な接触事故を減らし、持続可能な共存社会を実現したいと考えています。

本プロジェクトは構想段階だが、すでに実証実験に向けた準備を進めている。今後は、ビジョンを共有できる自治体や林業関係者、研究機関との連携を深め、地域ごとの特性に合わせた「ハザードマップ作成」と「パトロール運用」のパッケージ化を目指す。あわせて、近年世界的に広がりを見せる「生物多様性に配慮した森づくり」の潮流とも歩調を合わせ、動物が本来の生息域で暮らせる環境整備の可能性も模索し、テクノロジーによる安全確保と生態系の回復を両輪とした持続可能な解決策を追求していくという。

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TAGGED: GEEP Forest, PRODRONE, ドローン, 獣害追い払いドローン
masuko 2025年12月16日
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