WalmartとZiplineは、テキサス州ロイスシティでドローン配送サービスを開始し、全米最大規模へと成長しつつある商用ドローン配送ネットワークに新たな都市を加えた。
この取り組みにより、ダラス・フォートワース(DFW)地域では、空から食料品や日用品を受け取れる拠点が17か所に拡大した。
ロイスシティ・ヘラルドバナー紙によると、インターステート30号線沿いのWalmartスーパーセンター(494号)付近に住む利用者は、最大5.5ポンド(約2.5kg)までの商品を、最短30分でドローン配送で受け取ることができる。対象商品は生鮮食品や冷凍食品、日用品、ベビーフォーミュラなど数千点に及ぶ。
ロールアウトを記念し、同市の行政関係者や消防・警察などのファーストレスポンダーが、ステーキディナーの材料を使ったセレモニー配送を受け取った。
ロイスシティはダラスから約30マイル(48km)北東に位置するロックウォール郡の郊外だ。
| 項目 | 内容 |
| 場所 | Walmart Supercenter(494 Interstate 30, Royse City, TX) |
| 最大積載量 | 5.5ポンド(2.5kg) |
| 配送時間 | 最短30分 |
| DFWでの拠点数 | 17か所目 |
| オペレーター | Zipline(Platform 2 システム) |
| 安全実績 | 1億2,000万マイル飛行、重大事故ゼロ |
Ziplineの安全実績が物語るもの
これらの配送を支えるカリフォルニア拠点のロボティクス企業Ziplineは、ロイスシティにおいても極めて優れた実績を示している。同社の自律型・完全電動航空機は、これまでに4大陸で1億2,000万マイル以上の商業飛行を達成し、1,800万個以上の製品を配送してきたが、重大な負傷事故は一度も起きていない。
配送ドローンには複数の安全システムが搭載されており、冗長化されたハードウェア、FAA承認の目視外飛行(BVLOS)運用、そして1秒間に500回以上もの安全チェックを行う飛行中モニタリングが含まれる。機体は必要に応じて自動で基地に戻ったり、メンテナンスを要求したり、パラシュートを展開したりすることもできる。
ZiplineのCEOケラー・リナウド・クリフトン氏は、Walmartとの提携について次のようにコメントしている。
自律型配送は、ついに米国で全国規模の展開が可能になりました。
Ziplineは、まるでテレポートのように“超高速”な配送を目指すWalmartのビジョンを支援できることを嬉しく思います。
DFW全域への拡大
今回のロイスシティ開設により、WalmartとZiplineのドローン配送ネットワークはダラス・フォートワース地域でさらに広がった。今年初めには、ダラスから約50マイル(80km)北東のグリーンビルでもサービスがスタートしている。
DFW地域でZiplineが運用している都市には、以下が含まれる:
- Mesquite
- Waxahachie
- McKinney
- Kaufman
- Bedford
- Weatherford
- Lewisville
さらにWalmartは、同じく提携するGoogle系Wingとあわせ、DFWの約75%(約180万世帯)を対象にドローン配送を提供する計画だ。
Walmartは2021年にドローン配送を開始して以来、15万件以上の配送を数分以内で完了してきた。現在はアトランタ、シャーロット、ヒューストン、オーランド、タンパの100店舗へ拡大中で、5州でドローン配送を提供する全米初の小売企業となる。

Ziplineの配送システムの仕組み
Ziplineの「Platform 2」システムは2段構えの設計だ。
-
主機体(Zip):
最高時速70マイル(113km/h)で長距離飛行し、
配送地点の上空約300フィート(91m)でホバリング。 -
デリバリードロイド:
テザー(ケーブル)で下降し、CEOが"ディナープレート級の精度"と表現する正確さで荷物を届ける。
この方式により、主機体を安全な高度に保ちながら、庭先や玄関などの狭いエリアにも正確に配送できる。
Ziplineの機体はサウスサンフランシスコで製造されており、関税問題やDJI規制の議論が続く中、この点はより重要性を増している。
同社の完全自律・ゼロエミッション機体は、従来の配送バンで必要な燃料コストも不要だ。