CPMの動作確認に引き続き、衛星間の光通信に不可欠な送信レーザ光の強さや安定性、レーザの送信方向に関する制御性能等を順次確認し、これによって、光ターミナル(OLLCT)全体が正常に動作し、光衛星間通信に必要な性能を満たしていることが確認された。
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今後は、静止衛星である光データ中継衛星に搭載されている光ターミナル(OGLCT)と、実際の捕捉・追尾や通信を行い、その性能を評価する対向チェックアウトを実施していくとしている。
- 光学部(OPT):レーザ光を送り出す/受け取る部分。レーザ光の送受信方向を制御する他、受信したレーザ光のファイバへの取り込みや、OAMPからファイバで受け取ったレーザ光を、一定の大きさに広げる機能を持つ。
- 光増幅部(OAMP):レーザ光の強度を増幅する部分。OPTで受け取った通信相手からの弱い光の増幅や、OTRXから受け取った送信光の増幅を行う機能を持つ。
- 光送受信部(OTRX):光信号と電気信号を変換する部分。ALOS-4システムから受け取る送信データ(電気信号)の光信号への変換や、地上からの受信データ等(光信号)を電気信号に変換する機能を持つ。
- 制御回路部(CNT):OPT、OAMP、OTRXの動作のコントロールや、衛星外部に取り付けられたOPTの温度制御を行う機能を持つ。
これらの各機器の機能性能および全体としての機能性能について確認が完了した。
捕捉・追尾について
捕捉について
LUCASでは、通信相手衛星の光ターミナルからのレーザと、自分自身の発するレーザを用いながらお互いの位置を特定し、お互いのレーザを捕まえ続けます。これを「捕捉」と呼ぶ。
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追尾について
LUCASでは、通信相手衛星の光ターミナルとの捕捉状態を維持するために、相手衛星を指向し続けるようレーザ光の方向を制御する。これを「追尾」と呼ぶ。