SUVサイズのASKA A5は、公道を走行するとともに垂直離着陸、そして飛行機としての飛行が可能な世界初の空飛ぶクルマだ。
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陸空両用のASKA A5は、最高基準の安全性を基に設計されており約400kmの飛行航続距離を有する。またASKA社は、6月30日に連邦航空局(FAA)による認証書(COA)と特別耐空証明を取得してFAAへの型式証明手続きを正式に開始、8月2日には実機が安定した空中停止飛行(ホバリング)に成功している。
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ASKA A5は、米国自動車管理局(DMV)よりナンバープレートを取得し、地元シリコンバレーの公道において約480kmのテストに成功しているという。
8万5000人を超える観客が訪れたモントレー・カー・ウィークでは、ASKA A5が車モードから飛行機モードへのトランジションを披露、プロペラをゆっくりと回して観客を魅了したという。その後、車として公道を走行、ショッピングセンターのパーキングなどに駐車した。19日土曜日にはExotics on Broadwayの開催地であるシーサイドにて当日4万人の観客に実機を披露した。
ASKAのテストドライブは5000万人以上のフォロワーを持つ、スーパーカーブロンディとして知られるAlex Hirschi氏がASKA A5を運転し、ペブルビーチ周辺でのドライブを楽しんだという。
ASKA社共同創業者兼CEOプリンスキーガイ氏は、次のようにコメントした。
モントレー・カー・ウィークにて公開デモをする事は当社の重要なマイルストーンであり、観客の皆様から当社のビジョンの対する前向きな反応に触れることができ大変嬉しい
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ASKA社共同創業者兼会長カプリンスキー真紀氏は、2026年の商品化に向けた今後のステップについて次のように説明した。
Advanced Air Mobility (AAM)はファーストマイルとラストマイル、および既存の地上インフラと連携することで普及します。一般の方々との交流から、エアモビリティへの理解が高まってきていることが実感でき、予約注文も着実に急増しています。
ASKA A5はパイロット1名、乗客3名の4人乗りで、ヘリコプターのように垂直に離陸、小型飛行機のように飛行する。翼を格納するとSUV程の大きさになり、公道を走るとともに通常の駐車場に機体を駐車できる。
ASKA A5は飛行も走行も電動だが、バッテリーシステムに加えガソリンエンジンをレンジエクステンダーとして搭載して飛行中にバッテリーを充電するプラグインハイブリッドを採用している。
ASKA A5の安全性の主な特長
- グライディング可能な主翼
- 飛行用の6つの独立したモーターシステム
- FAAの安全基準を満たす十分な予備飛行時間
- 緊急着陸用パラシュート
ASKA A5は、離陸後の飛行航続距離は約400km、最高飛行速度は時速約240kmの性能を有する。価格は1機78万9000ドルで、2026年の商業化を目指しているという。