株式会社センシンロボティクスは、株式会社日立パワーソリューションズと共同で風力発電設備のブレード点検システムを開発した。
- Advertisement -
近年、日本政府が示したグリーン成長戦略では、再生可能エネルギーを日本長期安定的な主力電源としていくことが明記されており、風力発電設備の導入拡大が見込まれている。
2021年3月に(一社)日本風力発電協会(JWPA)によって「風力発電設備ブレード点検および補修ガイドライン」が定められ、安全かつ安定稼働に向けた保守対策は、風力発電事業者にとって重要な課題の一つとなっている。
この度、風力発電設備のブレード点検にドローン自動撮影技術とAIによる画像解析技術を導入することで、1基当たりの点検時間を短縮するとともに高精度な点検を可能にした。センシンロボティクスが保有する「SENSYN CORE」の機能をベースにすることで、短期間で高性能のブレード点検システムの開発を実現した。
- Advertisement -
同システムの機能
- 自動飛行及び撮影
パイロットの操作技術を必要とせず、高水準で安定した自動飛行を実現し、ブレード点検の効率向上を支援。さらに、1つのブレードに対し、5方向から精細な撮影が可能。 - 画像データの自動振り分けと過去データ比較
点検データは、ドローンで撮影した膨大な画像データを風力発電設備ごとや撮影方向ごとなどに自動で振り分けて分類管理が可能。過去の点検データと比較することもできる。 - AI解析
画像データはAI解析することで、損傷の個所や状態を自動判定。点検結果はシステム上で閲覧ができ、レポートの自動作成ができ、関係者間でタイムリーな情報共有が可能。将来的には、損傷傾向や補修履歴などをナレッジデータとして管理し、分析をすることで、ブレード性能を維持するための最適な保守計画の立案支援を目指す。