フェイスブック社はオリジナルのドローンを開発・製造するという計画を断念した。このAquilaプログラムは「全世界を繋げる」というCEOマーク・ザッカーバーグ氏のゴールの一部をなすものであった。この計画は、インターネットがない遠隔地に飛ばしてインターネットを提供することができるドローンプロジェクトだった。同社は2015年にドローンの製造に成功していた。そして実際の規模での完全なテスト飛行も行い、様々な結果をみてきた。
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しかし、同社はそのような航空機の設計・製造から身を引き、その技術に投資を開始した航空宇宙産業の専門家に任せていくと発表した。
これらの開発を行ってきたが、私達は自社製の航空機の設計、製造をもう行わない決断を下した。
フェイスブックのエンジニアリングディレクターのヤエル・マグワイヤ氏はブログにこう記した。そのかわり、同社はAirbusといったパートナーと協働し、長時間高空を飛べるドローンを開発し、空からインターネットを発信していくとしている。
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世界中の何百万という人が依然としてインターネットにアクセスできない状態にあり、フェイスブック社のようなテクノロジー系の大企業がそのような人たちのために空からインターネットを発信する方法を追求してきた。
グーグル社の親会社であるアルファベット社はLoon Projectを行っており、そのプロジェクトでは高高度まで到達できる気球を利用して遠隔地にインターネットを提供しようとしている。その気球はペルーとプエルトリコで発生した自然災害後に実際使用された。SpaceX社は無数の小さな衛星を宇宙に放ち、高速ブロードバンドを世界中にもたらしたいとしているが、これらの計画はいずれもまだ初期段階でしかない。
フェイスブック社は他の手法も試してみた。昨年、同社はインターネットケーブルに接続された小さなヘリコプターを利用したプログラムを披露し、災害が起こった地でも人々がインターネットに接続できるようにしようとしていた。