アクションカメラ業界の巨人は、クラッシュが相次ぎ、2016年末にリコールとなったKArMAドローンが年内に再ローンチとなると発表した。まだ正確な日程は発表されていないが、同社は2月中に詳細を公表するとしている。CES2017でもKArMAは、おとなしく展示されていたが、それなりの注目を浴びていた。
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GoProは、KArMAのリコール理由を「ドローンのバッテリー搭載に関連したメカニカルな課題による電力不足の報告が数件あったため」としている。全てのバッテリーが正しく搭載されているか、テストはまだ続いているが、同社はGoPro KArMAが再び空を舞うことに自信を見せている。CES2017では、同社Nick Woodman CEOもKArMAのリローンチについて力強く述べていた。
偶然にもアメリカの大統領選の時期と重なったKArMAのリコールは、GoProにとって悲惨な出来事だった。大きな期待を作り上げた巨大なマーケティングキャンペーンの結果、DJIのMavic Proと激しく競い合うこととなった中でKArMAが空中から落下し始めた。以来、DJIはさらにハイエンドコンシューマードローンPhantom 4 Proをリリースしている。たとえ技術的なレベルでDJIと張り合えたとしても、ドローンパイロットらがもう一度GoProと信頼関係を築こうと思えるのかはまだ分からない。
GoProは今、締め切りを破り、売上が減り、ドローンが落下した惨めな2016年を捨てさり、2017年を迎えた。果たしてどのような年になるのだろうか?本質的には三つのモジュール型(カメラ、ジンバル、ドローン)プロダクトが一つとなっている、799ドル(約9万3千円)のKArMAドローンで再び消費者のハートを掴めるか、明るい未来への分かれ道だ。DJIが圧勝の中、Parrot社のリストラやLilyの販売中止など明るい話が少ないが、KArMAには是非頑張ってもらいたいところだ。