株式会社エンルートと株式会社Ace-1が専用機体の共同開発を行った「レーザースキャナー搭載ドローン(以下:ドローンレーザー)」を用いて、信州大学山岳科学研究所加藤正人教授が森林資源の詳細データを把握する解析技術を考案、開発した。
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レーザーデータ
ドローンレーザーの最大の特長として、樹木がある場所でも地表データが取得できるため地形測量などで活用を行ってきたが、取得した樹木のデータを林業で活用するための技術を考案、実証試験を行い、計測した範囲の樹木を実際に伐採して計測結果との誤差を照合した。
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その結果、これまで4人が2日間掛かって調査していた範囲の情報を、ドローンレーザーで1~2フライト10~30分間で取得するなど、時間短縮が見込めるほか、単木レベルでの森林資源解析技術により、樹木の伐採計画や資源量の算出にも応用できることが実証された。同サービス提供の要点は次の通り。
- 小型軽量タイプのレーザースキャナー搭載した専用ドローンを精密林業に活用
- 地形に沿った低空飛行により実機航空レーザー計測よりも高精度なデータ取得
- データ取得精度は約5cm
- 4人で2日間かかっていた範囲(4~5万m2)を10~30分でデータ取得可能
- 自動航行で設定された飛行プランを再現可能
- データ解析方法について特許出願済(森林資源算定装置:特願2016-227207)
森林計測サービス(ドローン飛行)はAce-1が行い、エンルートは今後も衝突回避機能や専用機体などの開発を行い、Ace-1の行うサービスをサポートするとしている。
解析データ