「21世紀型ヘリコプター」のメーカーを自称する米Olaeris社は、オンラインで行ったファンディングで、同社の「AEVA」の開発費である5千500万ドルを集めることに成功した。
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同社は、今年2月から3月にかけてダラスで行われた「HAI Heli-Expo」に出展しており、航空機産業の関係者がエスクローに何百万ものお金を投資し、AEVAをいち早く手に入れるために予約をしていた。同社CEO Ted Lindsley氏は次のようにコメントしている。
Lindsley氏:私たちは様々な大きなベンチャーキャピタルからの興味を惹くことに成功した。彼らは私たちの技術を気に入ったが、航空産業に関して何も知らないのだ。航空産業全体を良く知ってもらえなければ、Olaerisが何百もの同業社がいる業界内で、どれだけユニークなのかをわかってもらえない。クラウドファンディングを行うことで、その分野に興味を持って価値を与えてくれる投資者を見つけることもできる。シリコンバレーの人たちは、業務用操縦士の訓練のことや、MROサービスについて果たしてどのくらいわかっているのだろうか?
昨年夏、OlaerisはFundable.comを利用して、サイト上最速でエクイティファイナンスのキャンペーンを完了させた。今年、同社は再度Fundable.comで、今度は業界内での地位を確立したうえで、またFAA(アメリカ連邦航空局)の免許状を申請して資金集めを開始する。この免許状があればAEVAは、史上初のヘリコプター同様の空域での飛行を許可されたドローンとなる。この申請のためには、危険なオープンローターがついていないこと、パイプラインモニタリングシステム等の安全基準を満たすことが必要だ。