遠くフロリダの空でソロ★ひろし
フロリダ州のオーランドで開催されるAUVSI XPONENTIAL2022(以下:XPONENTIAL)に参加して来ました。シカゴで1度乗り換え、オーランドに向かう予定でしたが、日頃の行いでしょうか?出発便が遅れ、シカゴで乗り継ぎ便に間に合いませんでした。トラブルが起こった時に漢は試されます。何とか予定より6時間遅れて夜にホテルに到着し、現地スタッフとも無事に合流する事ができました。
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夕食に現地スタッフと2人で、訳も分からずクラシカルなステーキハウスに入ってしまい、メニューの金額を見てびっくり、高級ステーキを頼む羽目になり、初日から大きな出費となりました。
アメリカで驚いた点は、コロナの対策です。日系飛行機内はスタッフがゴーグルとマスク、ゴム手袋をしっかり対応ですが、アメリカ国内は空港、飛行機内のスタッフがマスクをしておらず、街中でもマスクをしている人は皆無。マスクをしている自分が逆に浮いてしまうほどで、アメリカではコロナはすでに終息している印象です。
AUVSI XPONENTIAL 2022
さて早速XPONENTIALを紹介しましょう。XPONENTIALは、AUVSI主催で、年に1度アメリカの主要都市で開催される世界最大のUAVの展示会です。民間、産業用、軍事、行政など幅広い層がこの展示会に参加しています。初日から重要なカンファレンスに参加した所感などを紹介します。
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Blue sUASの取り組み
カンファレンスでは軍の調達部から、新技術導入ドローンの納入に現状のシステムだとセキュリティーなどの様々な面から審査、調査にかなり時間が掛かってしまう問題点などが挙げられました。
基準を設けて、新技術を取り入れる仕組み「Blue sUAS」を取り入れていました。今回の仕組みも是非日本の警察や消防などの行政も同じ様な仕組みが取り入れられれば、より早く、安心して行政も受け入れてもらえると思います。
リモートID
日本でもリモートIDが6月から運用されます。同様アメリカでもリモートIDの仕組みは去年の4月から登録制度は始まっており、メーカーは2022年9月16日から新規で販売する商品に関しては、組み込みなどの対応をしなければならないそうです。
日本と違う点は、アメリカではリモートIDがメーカー対応の組み込み式は目視外飛行が可能で社外品の外付けタイプでは目視外飛行が出来ない点が大きく違うのが印象的です。
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現場の声を尊重する意見交換の場
アメリカでは警察、軍、消防の職員が、課題や問題に対して、どう考えてどう対応していくかを、関係各所に裁量を与え発表者と参加させています。
問題や課題に対してどの様に対応すれば問題なくドローンを使用出来るかを、色々な方向から意見を出し、FAAを中心として前に進めている感じがあり、日本でも同様に現場の意見が発言出来る様に環境整備も必要かと思います。
展示会場から
展示会場に関しては思ったより、参加者も少なく、コロナの影響からか常連のボーイングやロッキードの大型機が出展していない為、ブース会場もすべて埋め切れていない感じで、まだまだコロナで様子を見る企業が多い事を感じました。
日本ドローンメーカーではSONYとACSLが出展しており、「蒼天」に関しては初めて見る事ができ、ソフトウェアはACSLが開発しているそうですが、機体に関してはヤマハが製造しているとの事でまさにMADE IN JAPANの機体となっています。
全体的な展示として、以前はDJI関連商品やサードパーティー製製品が多く見かけましたが、今回はほぼありません。
やはりDJIがのシェアが強い為、同等サイズのSkydioや新規参入メーカーに関しては、Made in USAかつ軍向けの仕様になっていることが多いです。その他は、特化型で室内やパイプ内の点検などに特化した性能の機体の出展の傾向となっています。今回ロシアとウクライナの問題で、ドローン活用されている観点からもっと軍事的なドローン関連が出展されるかと思いましたが、多くはありませんでした。
DJI以外の機体の場合、搭載するカメラとしては、多くの機体メーカーが「PHASE ONE」のカメラを搭載しており、「PHASE ONE」の性能と信頼度の高さを伺う事が出来ました。
展示会場に隣接した野外会場では5社程度のメーカーがドローンをデモフライトをさせており、DJIは「Matrice 30」、SkyDioは「SkyDio 2」と「SkyDio X2」のデモフライトを行っています。
SkyDioに関しては、空間認識の高さをアピールする為、フライトエリアにトラックや簡易テントを置いて、その中を飛行させるなど工夫を凝らしアピールしていました。両社がフライトさせる際は、人だかりができ、認知度と注目度の高さを垣間見る事が出来ました。
DJI USA 産業チームと語らう
DJI USA 産業チームマネージャーとパブリックセーフティの担当者からじっくりと話を聞くことが出来ました。
DJI排除に関して取り上げられることが多いが、米中問題もあり、アメリカ内で軍が使う事は、難しいが、警察や消防、行政など導入に関しては進んでいるそうです。各拠点の判断で、DJIを導入されているそうです
DJIとしては、米中問題を気にするのではなく、どうすれば機体を現場のためにどの様に良くするかを考えれば、製品が必然的に、DJI排除の動きはなくなると思っており、先ほど気にはしていないそうです。
LEICAのLiDAR搭載した四足歩行ロボットにびっくり
BOSTON DYNAMICS社のSpot(四足歩行ロボット)をベースに、LiDARを搭載しており、空と陸で構造物などをマッピング可能です。このベースとなる犬型ロボットは、非常に完成度が高く、アームで物を取ったりドアを開けたりと、人が行けない場面やルール化された事であれば、定期点検なども可能で、様々に活用されると思います。