母体のKDDI LTE回線を活用したプラットフォームやPRODRONEが開発する世界初の水空合体ドローンなどで毎回話題を提供してきたKDDIスマートドローンのブースは、今年も多彩な展示で溢れていた。国内外の活躍する最新ドローン機体が揃っていた。
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今年のブースの特徴は、実証実験が主体だった昨年までとは違い、商用・実用レベルのサービスパッケージを全方位的にリリースしてきた点だ。ACSL AirTruck や PRODRONE PD6B-Type3 による物流セットをはじめ、DJI Matrice 300RTK や Skydio2+を利用した点検セット、ドローンポートによる監視セットなど、さまざまなカスタムパッケージが用意されている。
また、ニーズに合わせて、KDDIスマートドローンで受託実施することも、クライアントが自ら運用することをサポートすることもできるので、現場の実態に合わせたドローンソリューションの導入が可能だ。
パッケージの内容は機体の販売だけでなく、モバイル通信や運航管理システムなどがセットになった4G LTE、人材育成や導入サポートなどクライアントのドローンソリューション導入を総合的に支援する。
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赤外線カメラを搭載した非GPS自律飛行型ドローンSkydio X2。Skydio2+と同じくメインカメラ+6台のセンシング用カメラでVisual SLAMを形成、空間認識により安全かつ正確な飛行を実現する。
4G LETを活用したプラットフォームの提供がベースにあるだけに、さまざまなメーカーのさまざまな機体を活用したソリューションを提供できるのがKDDIスマートドローンの強みのひとつでもある。来場客も商用レベルのサービス・パッケージの提示に驚いている様子だった。
「現場のユーザーが使うことを最優先にしながら、手動⇒オートフライトで省力化⇒遠隔…というステップを踏みながら最終的には完全自動化を目指したい(ブース説明員)」というとおり、自ら実施してきた実証実験をもとにドローンソリューションの実用化までのステップをサービス化したKDDIスマートドローン。ドローンを活用するフェイズが確実に変わってきていることを実感した。