Suzakは、JUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会)の下で、「大阪・関西万博会場上空の運航調整支援」に参画している。
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※JUIDAは大阪・関西万博運営参加(ドローン運航管理)サプライヤーだ。Suzakは大阪・関西万博の運営参加サプライヤーとして協力している。
今回は、2025年8月に実施された世界初のドローンと空飛ぶクルマの運行管理手法実証実験についてお届けする。
背景
大阪・関西万博では、ドローンの飛行に加え、目玉である「空飛ぶクルマ」の飛行も実施されている。
そのため、空飛ぶクルマとドローンが非常に近い場所/時間帯で飛行する可能性があり、事業者間の調整のみならず、高度な運航管理が必要とされた。
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実証実験の概要
今回の実証では、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ReAMoプロジェクト」の成果を活用し、ドローンや空飛ぶクルマの運航状況を一元的に把握する運航管理システム(ReAMo UTM)と現場での目視監視を組み合わせることで、複数のエアモビリティが飛行する状況を安全に管理できることを実証した。


実証実験当日の様子
午前中にはまず、ドローンの運航が行われ、南岸エリアや大屋根リング上など会場内の複数拠点から運航管理チームが監視を実施した。その後、空飛ぶクルマの飛行が2回にわたり実施され、離陸から飛行、着陸に至るまでのプロセスを運航管理チームが逐次確認し、ドローン事業者との情報共有を通じて、空間的・時間的に近接した両者の運航を安全に分離するための運航調整手順が検証された。

実証実験の意義
今回の実証は、未来の都市型エアモビリティ社会において想定される「多様なエアモビリティの輻輳」を、万博の会場上空という現実の環境下において、運航管理手法の有効性を検証するものであり、空の移動革命の実現に向けた一歩となる。
担当者コメント
今回の実証は、近未来における「安全な空」の実現に必要となる運航管理の在り方を考えさせられる貴重な機会となりました。今回の経験を活かし、ドローンをはじめとした航空産業の発展に貢献してまいります。