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ニュース

テラドローン、ヤンマーディーゼルインドネシアと自社開発の農業用ドローンの販売パートナー契約を締結

インドネシア政府や農業従事者に農業用ドローン「G20」と「E16」を提供

2025年8月29日
テラドローン、ヤンマーディーゼルインドネシアと自社開発の農業用ドローンの販売パートナー契約を締結
G20が農薬を散布している様子

Terra Drone株式会社は、ヤンマーホールディングス株式会社のグループ会社PT. Yanmar Diesel Indonesiaと、自社開発の農業用ドローンに関する販売パートナー契約(以下:本契約)を締結した。テラドローンは、ヤンマーディーゼルインドネシアを現地代理店として、テラドローンの子会社でインドネシアに拠点を置くTerra Drone Indonesia(以下:テラドローン・インドネシア)を通じて、インドネシア政府および同国の農業従事者にドローンを提供していく。

Contents
背景と目的インドネシアと農業テラドローンの農業事業の取り組みテラドローンとヤンマーディーゼルインドネシアの稲作への新たな取り組み本契約の内容今後の展望

ヤンマーグループは、日本にとどまらず、同国内でもトップレベルの農業機械(以下:農機)メーカーであり、現地政府や農業従事者など幅広い顧客ネットワークを有している。このネットワークを活用することで、テラドローンはインドネシアの農業分野において、より多くの顧客にドローンソリューションを提供することが可能となる。締結式は、ヤンマーディーゼルインドネシア本社で開催され、両社より主要幹部が出席した。

左から、テラドローン・インドネシア森田雄志氏、ウィルソン・オン氏、ヤンマーディーゼルインドネシア川尻彰氏、梅田善久氏、伊達章悟氏

背景と目的

インドネシアと農業

インドネシアでは、全人口の約3割(※1)が農業に従事し、GDPの1割以上(※2)を同分野が占めるなど、農業は経済と食料安全保障を支える重要な基幹産業となっている。

一方で、広大な農地を有するインドネシアの農業現場では、害虫被害による収穫量の低下や経済的損失に加え、人手不足も深刻な課題となっている。限られた人手で広範囲を対応するには手作業では限界があり、農薬や肥料の過剰散布やムラが生じるなど、作業の非効率性も課題とされている。

テラドローンの農業事業の取り組み

テラドローンはこれまで、世界の約6割(※3)を占めるパーム油の主要生産国であるインドネシアにおいて、パームヤシに対するドローンを活用した農薬・肥料散布事業を提供してきた。

パーム油の原料であるアブラヤシの育成および害虫防除(※4)を目的に、テラドローンが自社開発したスポット散布技術を用いることで、特定エリアへの的確な散布を可能にしている。

ドローンの活用により、人手作業に比べてムラや過剰散布を抑え、農薬・肥料を効率的に使用することができ、収穫量の向上や生産性の改善が期待できるほか、限られた労働力で広範囲に対応できるため、人手不足の解消にもつながる。

また、作業者が農薬に直接触れるリスクを低減できるなど、安全性の面でも大きな効果を発揮する。さらに、既存農地での収量改善により、新たな農地開発の必要性が減るため、森林伐採の抑制にも寄与する。

こうした農業支援が評価され、テラドローンは、2025年2月には、農林水産省「東南アジアにおけるスマート農業の実証支援委託事業」に採択(※5)され、インドネシアにおける農業用ドローンの実証と社会実装を進めている。また、同年5月には、インドネシア国内の大学2校と覚書(MOU)を締結し(※6)、ドローンの実地訓練および雇用創出にも携わり同国のドローン産業基盤の強化にも取り組んでいる。

テラドローンとヤンマーディーゼルインドネシアの稲作への新たな取り組み

インドネシアは、中国・インドに次ぐ世界第3位のコメ生産国(※7)であり、広大な水田では、パーム農園と同様に、農薬・肥料の効率的かつ安全な散布や人手不足といった課題を抱えている。このたび本契約を締結したヤンマーディーゼルインドネシアは、ヤンマーグループのインドネシアでの製造拠点のひとつであり、農機のリーディングカンパニーとしてディーゼルエンジンやパワーティラーの製造・輸出、農機の販売を通じて、インドネシア国内への販売とグローバルな製品供給を担ってきた。

本契約により、ヤンマーディーゼルインドネシアは、既存の製品群に新たに農業用ドローンを加えることで、農業従事者に対するソリューションの幅をさらに広げることが可能となる。なお、ヤンマーディーゼルインドネシアがドローンを取り扱うのは今回が初めてとなる。

また、テラドローンにおいては、これまで取り組んできたパーム農園向け事業に加えて、稲作・畑作向け事業をインドネシア国内で展開する新たな一歩となる。これまでパーム農園で培った散布技術の開発ノウハウを活かし、稲作や畑作においても、農薬散布による害虫防除に加えて、種まきによる作付けにも対応する。顧客ニーズに応じた開発力と迅速な顧客サポートを通じて、稲作や畑作のさらなる効率化と持続可能な生産性の向上に貢献していくとのこと。

本契約により、両社にとって以下のような効果が見込まれるという。

  • テラドローン:
    ヤンマーグループが有する顧客ネットワーク(政府関係者やコメ農家など)の活用
  • ヤンマーディーゼルインドネシア:
    農業用ドローンを製品ラインナップに加えることによる顧客基盤の拡大

※1 出典:Badan Pusat Statistik Indonesia(2023)
※2 出典:World Bank(2022)
※3 米国農務省(USDA) Palm Oil 2023World Production
※4 関連プレスリリース:
※5 関連プレスリリース:
※6 関連プレスリリース:
※7 FAOSTAT(国際連合食糧農業機関)

本契約の内容

本契約を通じて、テラドローンは、ヤンマーディーゼルインドネシアと連携し、インドネシア政府およびコメ農家をはじめとする農業従事者に向けて、自社開発ドローンの販売を拡大する。このたび販売する機体は、高性能農業用ドローン「G20」および「E16」で、2025年中に約120台をヤンマーディーゼルインドネシアへ導入し、現地での展開を進めていく予定だ。

図1:「G20」および「E16」の概要

「G20」は液体に加えて粒状の農薬・肥料散布が可能なため、種まきを行うコメ農家による水田での活用が想定される。最大20kg/20Lの積載が可能であることから、広範囲にわたる水田で主にウンカやカメムシなどの害虫防除を目的とした使用が見込まれる。

一方、「E16」は「G20」に比べて積載量は小さいものの、持ち運びのしやすさに優れており、小規模なコメ農家など、コンパクトさが求められる農業現場でのニーズが期待されている。

両機体とも、自動航行ルート生成、障害物回避、地形追従飛行などの飛行モードを備えており、不規則な形状の段々畑・丘陵地にも対応可能だ。さらに、防水・防塵性能や、プラグイン方式によるタンク・バッテリーの迅速交換など、現場での使いやすさを重視した機能も搭載されている。

今後の展望

現在、インドネシア政府も全国の農家に向けてドローン技術の導入を推進しており、同国の農業分野におけるドローンのニーズは、今後さらに拡大することが期待される。

テラドローンは本契約を通じて、ヤンマーグループとの協業体制を強化し、インドネシアにおけるドローンソリューションの普及を広く推進するとともに、持続可能な農業の実現に貢献していく。今後も、ドローンソリューションの開発・提供を通じて、インドネシアにおける持続可能な農業の実現に貢献するとのこと。

またテラドローンは、ヤンマーディーゼルインドネシアの研究開発チームおよびインドネシアの大学とも連携し、「直播(ちょくは)ドローン」の共同開発も進めていく。直播とは、田んぼに苗を植えず、種子をそのまま直接まく栽培方法を指す。テラドローンのスポット散布技術を応用することで、一定の間隔を保ちながら種まきを行う高性能ドローンの開発を目指していく。

Terra Drone Agri 事業責任者 ウィルソン・オン氏は次のようにコメントしている。

オン氏:ヤンマーディーゼルインドネシアとのパートナーシップは、農家による持続可能な農業の実践と生活の向上を支援することを目的としています。G20やE16といったドローンを活用することで、農家はコストの削減や資源の効率的な活用、さらに稲作をはじめとした多様な作物での収量向上が期待できます。今回の取り組みは、単なる新技術の導入にとどまらず、農家の支援、環境の保全、そしてインドネシア農業のより良い未来づくりを目指すものと認識しています。

ヤンマーディーゼルインドネシア CEO 川尻 彰氏は次のようにコメントしている。

川尻氏:この度テラドローンとの協業により、土づくりから収穫までの農業の機械化一貫体系が整います。テラドローンと手を携え、益々、インドネシアの農業の発展に貢献して参ります。

テラドローン

TAGGED: テラドローン, ドローン, 農業用ドローン
masuko 2025年8月29日
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