ドローン測量や3D解析技術を駆使し、工事の掘削・盛土・残土処理のプロセスを可視化・効率化することで、残土処理費用や工期を最大30%圧縮するという。
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ある造成工事現場で、見積もりより1,000立米以上も多い土砂が出て、追加のダンプ輸送費や処分費が数百万円単位で膨んだ。結果、工期は2週間延び、発注者との契約再交渉や下請けとのトラブルも発生するなどの事例も多い。
このような人的リソース不足や従来のアナログな測量手法では、確度の高い土量把握が難しく、手戻り工事やコスト超過が後を絶たないのという。
この負のスパイラルを断ち切りたい、という想いからドローン測量チームと施工コンサルタントが連携し、試行錯誤の末に完成したのが、今回発表の「土量最適管理ソリューション」だ。すでに複数の現場で試験運用を行い、コスト25~30%削減・工期10日以上短縮といった成果が出ている。
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サービスのポイント
土量を正確に測る:ドローン×3D解析
- 従来の2D図面や手作業と比べ、広範囲を短時間で高精度に測量
- 3Dモデル上で、掘削・盛土量を自動算出し、誤差を大幅に低減
施工計画を最適化:工期&コストを同時に削減
- 残土処理費やダンプ輸送回数を必要最小限に抑える
- 過度な掘削や埋戻しのミスが減り、工期短縮も実現
公共・民間工事どちらにも対応
- 官庁発注の仕様に合わせた書類作成やレポーティングをサポート
- 民間案件でも、きめ細やかな施工コンサルでリスクを低減
ワンストップ体制:運用・書類支援まで
- 測量機材・解析ソフト・施工計画・法規対応まで一気通貫
- 複数ベンダーをまたぐ煩雑さから解放され、事務負担や調整コストを抑制
導入事例と効果
ゼネコンA社
背景 | 土量計算の精度不足により、毎回予定より多くの残土が出て工費が膨らむ |
導入後 | 3D解析に基づき、計画段階で正確な土量を算出 → ダンプ輸送回数を2割削減。最終的に工期5日短縮&約300万円のコスト削減を達成 |
現場のコメント | 土量管理が正確だから、余分な土砂が出なくて助かった |
造成工事B社
背景 | 公共工事の仕様書に沿った土量レポート作成や届け出が煩雑だった |
導入後 | 当社担当が書類作成をサポートし、提出ミスが激減。土量管理に伴うトラブルもなくなり、担当者の残業が大幅に減少 |
現場のコメント | 以前は残土の行き先を追加で探す手間がストレスでしたが、今回の計画では無駄が減りました |
コスト比較
導入前 | 1,200万円 |
導入後 | 900万円(▲300万円 25%削減) |
内訳 | 追加の残土処分費・ダンプ輸送費の抑制や工期短縮に伴う重機稼働費・人件費等 |
工期比較
導入前 | 60日 |
導入後 | 45日(▲15日 25%短縮) |
ポイント | 搬出計画の最適化で1日あたりダンプ台数を安定確保 → 週末の稼働を減らし、効率化を図った |



サービス提供の流れ
- お問い合わせ → 現地調査
現場の状況や課題をヒアリングし、ドローン測量など計測手段を決定 - 土量算出 → 書類作成
3Dモデル上で土量を算出し、必要に応じて法令・自治体仕様に対応したレポートを作成 - 最適施工プラン提案
搬出スケジュール、重機手配、人員計画などをトータルにサポート - 導入後フォロー
追加の測量や変更計画が発生した際も柔軟にサポートし、コストと工期の最小化を目指す
今後の展望
- 東海地方から全国へ:地元の建設・土木企業との協力体制を強化し、より多くの現場で実績を積み上げていく。
- 新技術との連携:BIM/CIMなど先進ツールとの連携をさらに推進し、建設業界の生産性向上に貢献するプラットフォームを目指す。
- 環境面への取り組み:過剰な掘削や残土処分を抑えることで、CO₂排出や工事廃棄物削減にも寄与。持続可能な社会づくりにも貢献する。