本訓練では、川崎重工が開発する無人ヘリコプター「K-RACER」を用いて、災害時における無人航空機の運用に豊富な知見を持つJUIDA による支援を受け、災害によって孤立した地域への支援物資の輸送を想定した実証を実施した。
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今回の実証では、無操縦者航空機による物資の荷揚げから荷降ろしまでの一連のプロセスを人の手を介さずに行う「無人物資輸送」に成功した。
川崎重工は、「K-RACER」を活用し、平時と災害時の両面で安全で新しい物流網の構築に貢献することを目指している。平時には、国内の山小屋への物資輸送、送電鉄塔の建設保守現場への資機材輸送をはじめとする山間地を中心とした公共インフラの維持・更新に活用し、ひとたび災害が発生すれば迅速に被災地に移動し、災害によって孤立した地域への救援物資の輸送、復旧工事の運搬などの各種支援活動に活用する予定だ。
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今後は、引き続き、「K-RACER」の開発に取り組むとともに、本訓練への参加、実証を通して得た経験を踏まえ、万一の災害発生時にも被災者の生活維持に不可欠な必需品を迅速に輸送するプッシュ型支援の実現を目指す。
陸上自衛隊、地方自治体、JUIDAをはじめとする各ステークホルダーとの連携を強化し、大きな社会課題となっている激甚化する自然災害への対処能力の向上に貢献するとしている。
「K-RACER」基本仕様(K-RACER X2)
メイン・ローター直径 | 7m |
最大搭載量 | 200 kg |
最大速度 | 約 140km/h |
駆動方式 | レシプロ・エンジン |
燃料 | ハイオクガソリン |
航続距離 | 100km 以上 |
連続運用可能時間 | 1 時間以上 |
耐風性 | 約 18m/s |
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