今回の支援活動においては、孤立地域への物資輸送をはじめ、現地の状況に応じたマルチユースに対応するため、「ACSL式PF4-CAT3型」(以下、PF4-CAT3)の活用を決定し、現地の状況とニーズを踏まえ長距離飛行による道路被災状況の調査を実施した。
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PF4-CAT3は物流用機体として現在、第一種型式認証申請中となっており、荷物の搭載キャパシティを生かしたカメラ等の装備と、電動のマルチコプターとしては国内最高峰の飛行時間・航続距離と、優れた耐候性能を有していることから平常時・災害時のフェーズフリー対応も想定している。
主な活動内容
9月24日:石川県からの支援要請を受理したJUIDAに対して支援活動への参加を表明
9月25日:輪島市に到着
9月26日:事前準備・テストフライト(鵜入港~小池町)
9月27日:道路被災状況空撮(鵜入港~小池町・三蛇山周辺、8km/18分間)
9月28日:道路被災状況空撮(鵜入港~大沢町・黒川町周辺、22km/35分間)
使用機体(ACSL式PF4-CAT3型)
開発スペック
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機体サイズ | 約2.3m×2.5m×0.6m |
最大離陸重量 | 24.9kg |
最大積載重量 | 5.0kg(3辺合計100サイズ) |
最大飛行距離 | 約35km |
※現在、物流用途での第一種型式認証申請中
ACSLは、引き続き防災分野におけるドローンの活用の可能性を広げるべく機体の開発・供給を進めると共に、2018年のレベル3飛行解禁から2023年のレベル4飛行の実現も含め、これまで積み重ねてきた。
今後、「目視外・補助者なし」飛行に関する運航設計やオペレーションの実績と知見に加え、本年1月の令和6年度能登半島地震における初期災害時支援活動や今回の実績をもとに、災害時であっても安全・安心なドローンの活用推進向けた取組を推進していくとしている。