株式会社Liberawareは、北越コーポレーション株式会社の新潟工場にて、屋内設備点検用小型ドローン「IBIS(アイビス)」を導入した。
- Advertisement -
「IBIS」は、寸法20cm、重量185gの産業用小型ドローン。高度な姿勢制御機能を搭載し、狭小で複雑な設備内での安定飛行、高精度の撮像を実現する。取得した動画及び画像は、三次元データ等に生成することができるという。高所作業の削減や整備作業の負荷軽減が可能となり、生産の安定化・効率化を図るとしている。
導入結果
1月に回収ボイラーと電気集塵機を結ぶダクト、4月に黒液濃縮エバポレーターにつながるダクトを点検。ダクト壁面に設けられたマンホールからドローンを進入させ、自由飛行で実施。形状が複雑な構造になっているダクト内を、20~30mほど上昇させながら内側壁面を全周に渡って撮影した。画像では、外側から雨水が進入した跡を確認できた。
従来の点検作業では、外側から足場をかけて作業を行うため、設置や手続きに約2か月要していた。今回ドローンを使った作業は2日間で、短い期間で点検ができた。北越コーポレーション株式会社 洋紙・白板紙事業本部 新潟工場 原動部汽力課 青山氏は次のように述べている。
- Advertisement -
「ドローンによる点検であれば、ボイラー停止期間に短時間で今まで点検できなかった範囲の点検が可能であり、撮影した画像からダクト全体の状況を把握できるため、今後のダクト補修や更新計画に繋げることも可能。その意味での導入効果は大きい」
今後は、10月から11月に定期修繕作業を行う7号ボイラーで、出口から電気集塵機までの排ガスダクト点検を実施する予定。