共同研究フィールドの高蔵寺ニュータウン・センター地区周辺(提供:UR都市機構)
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大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、独立行政法人UR都市機構中部支社(以下:UR)・東海国立大学機構名古屋大学(名古屋大学)・愛知県春日井市が進めている高蔵寺ニュータウン(春日井市北東部)での「交通結節点のスマート化によるにぎわいのある安心安全なまちづくり」の共同研究に、「DNPモビリティポート」を提供する。
「DNPモビリティポート」は、住民や観光客、高齢者や若者等の誰にとっても、多様な交通手段が利用しやすい環境をつくり、周遊を促す"移動最適化サービス"だ。今回の共同研究では、商業施設に「DNPモビリティポート」のコミュニケーション端末を設置し、デマンド乗合いタクシーの手配や周辺地域情報の発信により、住民等の利便性向上を図る。また、商業施設の店舗等の広告やクーポンサービスと連動することで、地域のにぎわいづくりに対する効果を検証する。共同研究の結果は、今後の同地域での高蔵寺スマートシティプロジェクトに反映していく予定だとしている。
共同研究実証実験への「DNPモビリティポート」の提供内容
- 期間:2022年8月8日(月)~9月2日(金)
- 場所:高蔵寺ニュータウンの商業施設・アピタ館
駐車場側コンコースに、「DNPモビリティポート」コミュニケーション端末・屋外型1台を設置
中央台バス停出入口に、「DNPモビリティポート」コミュニケーション端末・屋内型1台を設置 - コミュニケーション端末で利用できる機能:
1.循環バスやデマンド乗合いタクシーのリアルタイムな車両位置情報の表示
2.高齢者にも分かりやすいデマンド交通の予約
3.SNSに対応した、見やすく・直観的にわかりやすい地図をベースとした「DNP MAPベース地域情報発信プラットフォーム」での地域情報・店舗情報の提供
高蔵寺スマートシティプロジェクトについて
同プロジェクトは、全国に2,000地区以上存在するニュータウンへの展開を見据え、春日井市・UR・名古屋大学と民間企業を中心とした産学官連携で、地区内自動運転サービスやAIオンデマンド交通を含むニュータウン型MaaSの構築とスマートシティの実現を目指して活動しているという。
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今年度DNPは、こうした活動を推進する春日井市未来技術地域実装協議会に加入し、「交通結節点のスマート化」というテーマを新たに加え、高齢者が気軽に外出できるまちづくりや、子育て世代が車に頼らずに暮らせる持続可能なまちづくりを支援するとしている。
今後の展開
今回、DNPはこれまで各地で実証実験を進めてきた個々の機能をまとめて提供することで、高蔵寺ニュータウン・センター地区での住民等の移動・回遊を促進していくという。また、「DNPモビリティポート」を利用したMaaSによって、一人ひとりの生活における移動をより自由なものにし、公共交通との接続や利用の継続も行うことで、地域の活性化に貢献していくとしている。
なお同地区は、令和4年度国交省都市局スマートシティ実装化支援事業に採択されており、本年度後半に予定されている当支援事業の実証実験に、今回の成果をフィードバックする。また、シェアバイク等のモビリティサービスとの連携や、モビリティサービスと周辺施設との連携による"にぎわいづくり"と"防災情報連携"をテーマに、ニュータウン内での交通結節点のスマート化の機能実証を進め、将来の社会実装につなげていくとしている。