株式会社A.L.I. Technologiesは、株式会社商船三井と共同して、
世界初となる商業運航コンテナ船を用いた無人運航の実証実験において、
ドローンを活用した係船作業の自動化システム確立に成功したと発表した。
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同実証は、日本財団推進の無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」の一環。
通常、着船作業では、乗組員が係留ロープを投てきし、岸壁にいる作業員へ渡す。
同実証では、A.L.I.が独自開発した自律飛行ドローンが、係留ロープをつかんだ状態で船上から飛び立ち、港側の係留柱へセッティングし係船を完遂。その後、ドローンは係留ロープを切り離し、再び同船に戻ってくるという、一連の係船作業の自動化に成功したという。
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内航海運業界では、船員不足の常態化・船員高年齢化が近年課題となっている。
解決に向けて、船員の労働負担を軽減し、かつ人的ミスによる海難事故を防ぎ、さらなる安全運航の向上を実現する仕組み作りが急務だとされる。
今回の実証結果をふまえて、今後は「係船作業の自動化」のみならず、A.L.I.独自のドローン開発技術・運航管理システムを多方面から活用し、自動運航の技術構築に貢献したいとしている。