株式会社ワイズ技研は、一般社団法人いきいきファーム立江(英語表記:Farm19)の圃場で、ドローンを使用したオーガニックの酒米(山田錦)種籾直播を日本で初めて実施した。
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ワイズ技研では、ドローンを利活用した農業業務の効率化に向けて2018年「SkyFarm」プロジェクトを立ち上げドローンでの散布事業を開始した。全国各地の様々な圃場で多様な農作物への散布事業を通じ、地元農家、農業普及委員、地元農協などの現場の生の声を聞き、稲作で作業負担が大きい田植え業務をドローンで行うことで業務負荷軽減を実施させるために、ドローンで水田に種籾を直接播種する「直播」の実施検討を行い2021年度より本格的に開始した。
ドローン直播には、アグリイノベーションを推進する株式会社マイファームの協力を得て、種籾を鉄粉でコーティングした鉄コーティング種子を使用している。従来ハウスで行われてきた種子からの育苗や、苗床を運ぶという重労働が不要となり、効率化と負担の軽減が達成できる。
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種籾の直播自体は、これまでも各地で試行されてきたが定着に至っておらず、ドローンやIoTデバイスの農業への実装が始まる中で、改めて注目される手法だという。スマート農業のサービスブランド「Y’sSmartAgri」では、直播の課題を改めて検討しクリアしていくことで、運用を現実的なものにする。
ワイズ技研は、播種後の収穫までの間をドローンで生育状況を撮影・解析し、データに基づき最適なタイミングで的確な作業を行うことで、データに基づいた精密かつ効率的な農作業を実現させることを目指すとしている。