ドローン大学校と、徳島県神山町特定非営利活動法人グリーンバレーがコラボレーションし、過疎地におけるドローンの利活用を模索するためのワークショップを受講生・修了生対象に2019年3月16日・17日・18日に開催する。
- Advertisement -
ドローン大学校は”ドローンのビジネススクール”をスローガンに、2016年の開校から350名以上の入校生を迎え入れました。しかし「修了生全員がドローンビジネスに就いている」とは言い難いのが現実だ。
ドローンの運航に必要な知識や操縦技術を習得しても、ドローンで何をするか?の「何」がないとビジネスにはならず、その「何」とドローンを掛け合わせた新たなビジネスを創造することが成功の可能性を高めることになる。今回の「ドローンビジネスワークショップキャンプ @ 神山町」では、ドローン大学校の講師と修了生が一丸となり、国内の法令の制限が少ない里山で、 地元の方々と話し合って、ドローンの新たな利活用を模索し、空撮、農業リモートセンシング、測量などの知識と技術で、里山での新たなドローンビジネスを考えるための機会として設けられた。
「ドローンビジネスワークショップキャンプ @ 神山町」の目的
ドローン大学校では、ドローン測量・農業リモートセンシング・農薬散布実技実習と修了生を対象とした講座を開催。しかし修了生は、得た高い知識と技術を十分に活かしきれていないと感じている。
- Advertisement -
その理由には、新たなドローンビジネスを実験するフィールドが少ないこともあると考え、その問題を解消すべく「ドローンビジネスワークショップキャンプ @ 神山町」を企画。本ワークショップキャンプでは、「1.ドローンで何ができるか?」を考え、「2.実際に試してみて」、「3.その結果を地元町民さんにプレゼンして」、 「4.地元町民さんとの交流でさらにブラッシュアップして」、 「5.実現可能なら、 その新たなドローンビジネスを神山町から全国に拡散していきたいと考えいる。
徳島県 神山町とは、 どんなところ?
神山町は徳島県の中央部に位置する人口5,000人余りの小さな町。典型的な日本の中山間地で、斜面に家が点在し、鮎喰川の周辺に点在するわずかな平地を農地として活用するために、住民は斜面を上に上にと移動した。
高齢化率は46%と全国平均を上回り、町を支えた農業と林業が衰退し、若者が都会に流出。
「日本創世会議」の人口減少問題検討分科会が発表した「消滅自治体ランキング」によれば、 2040年に神山町の人口は82.6%も減少するという。まさに少子化と高齢化に苦しむ日本の“田舎”の典型と言っていい土地である。
年平均気温は14℃前後、 年間降水量は2,100mm前後。季節によって寒暖の差が大きく、冬には数センチの積雪もある。
- Advertisement -
徳島県 神山町が全国から注目を集る理由とは?
限界集落になりつつある神山町を、地元で生まれた米国スタンフォード大学院修了生である大南信也氏が、仲間とともに特定非営利活動法人グリーンバレーを設立し、町内全域に光ファイバーとWi-Fiを整備し、IT企業16社のサテライトオフィスの誘致に成功。クラウド名刺管理サービスを提供するSansan株式会社は、徳島県神山町の古民家を再利用したサテライトオフィスを開設し、子育て中の社員も家族と一緒に田舎暮らしをしながら東京と同じ仕事ができるようにし、今後は営業やコンサルティングなどのオンライン化を推進し、時間や場所に捉われない新しい働き方に全社的に取り組んでいる場所である。