株式会社Blue Bee(ブルー・ビー)は、Japan Drone 2017に展示した大型産業用無人機(最大積載重量100Kg)に、精密測位衛星(PPP-AR:誤差約4cm)機能を搭載した、自律制御ソフトウェアで運用するドローンの開発に成功し、量産化に向け、準備段階に入ったと発表した。
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無人航空機の運航中位置測定は、GPS信号などを用いた技術で実現されているが、誤差が数メートルにおよび、任意地点への着陸を自律的に行う障害となっている。また、土地測量などに活用されているRTK技術(Real-time Kinematic:リアルタイムキネマティック)を用いたドローン制御を備えた無人航空機も存在しているが、単一地上基地局との通信が必須であり、遠隔地点への自律飛行・着陸が出来ていないのが現状だ。
大型産業用無人機のフライトデモ
Blue Beeは、制御ネットワーク開発実装技術とフライト制御コンピューターの拡張開発を実施し、マルチローター型無人航空機で、精密測位衛星の実装とフライトに成功。任意地点への着陸制度において、世界最高峰の正確性を実現したという。量産機においては撮影、物流、農薬散布、測量などに向けた搭載機器を、ラッチ交換式で着脱可能な仕様を実装するという。今後、産業用無人航空機ブランド「XYZ(エクシーズ)」を立ち上げ、実務的な産業特化型サービスの実現を目指す。