MAVIC Pro、小型機かつデキルやつ
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9月27日(現地時間)ニューヨーク・マンハッタンにて、DJIコンシューマー向けドローン新機種「MAVIC Pro」を発表した。3月に開催されたPhantom 4ローンチ時よりさらに大きな会場で、200名を超えるほどのプレスやディーラーが集まる中、戦略パートナーシップ部門ディレクターのマイケル・ペリー氏がバックパックを持って登壇。DJIの既存商品を一通り紹介した後「我が社の新たな挑戦です!」として、バックパックの中から取り出すと見せかけて…。
実はこの中ではなくて、腰に付けているんですよ
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と、小さなウェストポーチから小型ドローンを取り出すと、会場からは大きな拍手と歓声が上がった。
このサプライズは9月19日にGoPro Karmaが発表された際にニック・ウッドマンCEOの登場スタイルになぞらえたモノだと思われる。この時点でDJIの余裕を感じる。実際にその内容に驚くばかりの性能を備えてローンチされた。
DJIのプロダクトラインナップとしては最小のドローンである MAVIC Pro。ペットボトル程度のコンパクトサイズだが、Phantom 4と同様の新機能が各種搭載されている。精密な三軸カメラ固定システム(high-precision 3-axis mechanical camera stabilization system)を内蔵したドローンとしては世界最小で、ユーザーはたった1人で、簡単に高画質撮影が可能になる。
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別売りコントローラーもしくはスマートフォンを使い、最大7キロメートル離れたところから操作可能で、フルHD(1080P/720P)画像がストリーミングされる。DJIが開発したフライトオートノミー技術により、MAVICは15メートル先の障害物を認識し、避けながら時速36キロで飛行可能、スポーツモードにすると最大時速65キロまで出すことができ、バッテリー持続時間は27分。離陸地点を自動記録し、ほぼ同じ場所に着陸することもできる。
指定した人物を追いかけるアクティブトラック機能や、傾斜でも一定の高度を保つ「斜面モード」、さらにはコントローラーなしでも撮影指示が可能な「ジェスチャーモード」も搭載。ドローンに向かって手を振るとフォーカスされたり、指定のジェスチャーをすれば3秒後にカメラシャッターが下りる。完全に手ぶらの状態で、クルーが撮影しているような画像がたった一人で可能なのだ。
DJIが考えるMAVIC Proのポジションとは?
北米コミュニュケーション部ディレクターアダム・リスバーグ氏に今回のMAVIC Proについて聞いてみた。
編集部:Breeze4K(Yneec)やKarma(GoPro)、DOBBY(ZEROTECH)など、セルフィードローンやフライングカムを標榜して各社低価格ではあるけども高機能な小型ドローンが最近のトレンドとなっていますが、今回のMAVIC Proのポジションは、どうなのでしょうか?
アダム氏:MAVIC Proは我が社最小のドローンで、ご覧のとおり個人用にデザインされた機種です。コンパクトで持ち運びにも非常に便利ですから。しかしテストの段階で多くの人から「プロ用にも使える」というフィードバックが数多く寄せられました。飛行が非常に安定し、映像クオリティも素晴らしいと。多くの人に使っていただけると思います。どうか手にとって楽しんでください。
編集部:その中でも先日発表されたGoPro Karmaについてどう思いますか?
アダム氏:今日は我が社の発表会ですから他社の製品について話すことは避けたいですね(笑)。聞かれると思いましたけどね。DJIは、常に最高の商品を作り続けるというのが我らの目標であり、今回も多くの人にご満足いただけると思います。
と満面の笑みで答えてくれた。ちなみにウォールストリートジャーナル紙は9月27日付けの記事で「DJIは Mavic ProでGoProの先を行った」と見出しを掲げ、理由の一つとして、Karmaには障害物感知・回避機能がないことを挙げている。記事では今回のMAVIC Pro発表の午後にGoPro株が4.6%下がったことにも言及している。
MAVIC ProはDJIのウェブサイトにて既に予約可能。10月15日から順次配送開始、11月2日にはApple Storeほか店頭での販売が開始される。さらに本体749ドル、コントローラー付きで999ドル(税込119,800円)という低価格にも、会場からは驚きの声が上がった。専用ポーチと追加バッテリー等がついたコンポは1299ドル。
以下、日本国内で展開されるのは、標準セット税込119,800円(本体。コントローラー)、コンボセット税込155,800円(本体。コントローラー、バッテリー2本追加、ショルダーバッグ、予備プロペラ、カーチャージャーセット)の2種類である。DJIゴーグルに関してはまだ情報未確認
早速国内でもMAVIC Pro実機を触れるイベントがあるようだ。9月29日(木)、「ベルサール秋葉原」 1階オープンイベントスペースにて、Phantom 4と、Osmo Mobile体験イベントにMAVIC Proも展示雨されるようだ。一足先にこの目で確かめたいと言い方は是非足を運ぶと良いだろう。
■基本スペック
機体 | |
重量 | 734g(カバーを含まない) 743g(カバーを含む) |
最大上昇速度 | スポーツモードで5m/秒 |
最大下降速度 | 3m/秒 |
最大速度 | 無風、スポーツモードで64.8km/時 |
運用限界高度(海抜) | 5000m |
最大フライト時間 | 27分 |
最大ホバリング時間 | 24分 |
最大フライト距離 | 13km、無風 |
動作環境温度 | 0~40℃ |
GPSモード | GPS/GLONASS |
送信機 | |
動作周波数 | 2.400GHz~2.483GHz |
最大伝送距離 | 4Km(障害物および干渉がないこと) |
動作環境温度 | 0℃~40℃ |
バッテリー | 2970mAh |
動作電圧 | 950mA@3.7V |
対応モバイルデバイスサイズ | 対応厚さ:6.5~8.5mm 最大長:160mm 対応 USBポートタイプ:Lightning、Micro USB、Type B、Type C |
カメラ | |
センサー | 1/2.3″(CMOS)、有効ピクセル数:12.35メガピクセル(総ピクセル数:12.71メガピクセル) |
レンズ | 78.8°FOV、28mm(35mm判換算)f/2.2 ディストーション<1.5%焦点0.5m~無限遠 |
ISOレンジ | 100~3200(ビデオ)、100~1600(写真) |
電子シャッタースピード | 8秒~1/8000秒 |
最大静止画サイズ | 4000×3000 |
静止画モード | シングルモード 連続撮影:3枚、5枚、7枚 オート露出ブラケット(AEB):3枚、5枚(0.7EVステップ) インターバル撮影 |
動画モード | C4K:4096×2160 24p 4K:3840×2160 24/25/30p 2.7K:2704×1520 24/25/30p FHD:1920×1080 24/25/30/48/50/60/96p HD:1280×720 24/25/30/48/50/60/120/180p |
最大ビデオビットレート | 60Mbps |
対応ファイル形式 | FAT32(32GB以下)、exFAT(32GB) |
静止画 | JPEG、DNG |
動画 | MP4、MOV(MPEG-4 AVC/H.264)h |
対応SDカードタイプ | Micro SD™ 最大容量:64GBクラス 10またはUHS-1規格が必要 |
動作環境温度 | 0~40℃ |
ジンバル | |
操作可能範囲 | ピッチ(垂直方向):-90°~+30° ロール(水平方向):0°または90° |
機構 | 3軸(ロール、ピッチ、ヨー) |