インテルの「Drone 100」プロジェクトがギネス記録を樹立した。このプロジェクトはドイツ、ハンブルク付近の飛行場で行われ、無人航空機の同時飛行パフォーマンスの記録としてギネスに認められた。このイベント自体は11月に行われたが、インテルがその映像を公開したのは、つい先日開催されたCES2016でお披露目された。
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このパフォーマンスではライトを搭載した100台のUAVが用いられ、まるで蛍のように夜空を舞った。オーケストラの生演奏、ベートーベンの「運命」として知られる交響曲第5に合わせ様々なフォーメーションを披露した。
ギネス世界記録公式がYouTubeチャンネルに公開した映像では、インテルNatalie Cheung氏の「今夜、100台ものドローンが、オーケストラの伴奏と共に夜空を飾ります。皆さまが今まで見たことでないであろう新しいショーを、ここドイツハンブルクの近くにあるトルネッシュ空港からお送りしたいと思います」というナレーションと共にイベントが開会された。ギネス記録に認める際に最終的な判断を行う立場にいるPravin Patel氏は、この記録の証人としてイベントの場に出向いた。イベント成功を見届け、企業に対して称賛をした。
インテルのCEO Brian Krzanich氏はこのイベントによって花火大会などの、技術的なリスクを伴うイベントの経験を今回行ったようなもので置き換えることでそのリスクをなくすことが可能なのではないかと述べた。
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過去のものはすべてドローンによるクリエイティビティで置き換えられる。
新しいテクノロジーで過去の経験を新たによみがえらせるというのはこういうことだ。
Ars ElectronicaのFuturelab専務のHorst Hoertner氏は、この「Drone 100」プロジェクトは「武器になりうる」という認識のあるドローンの新たな一面を見せることのできたイベントであったと評価した。今回のパフォーマンスで、ドローンという道具は美しく、意味のある経験を見る人に届けることができると改めて証明された。
ドローンの操縦チームはMartin Morth氏を中心に4名で組まれた。一人25台ずつを操縦し、トルネッシュの夜を飾った。ドローンの演出の前にオーケストラ演奏との共演のために様々な準備が行われた。この準備ではドローンのライトのスイッチや軌道を導くソフトウェアの作成などが行われた。
ドローン振り付けを担当したAndreas Jalsovec氏は以下のようにコメントした。
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「私たちは技術で芸術をつくった」
インテルは現在今回のようなドローンによるライトショーなどのイベントでドローンを用いるために安全を保証してもらえるようなルールづくりに、航空業界と共に取り組んでいる。
Drone 100プロジェクトはFuturelabが2012年に樹立したLED搭載した49台のクアッドコプターによる飛行の記録を一気に塗り替えた。今回のそのショーは以下の動画でご覧いただくことができる。