高性能なオールインワンパッケージで(今までとくらべると)手軽にFPVが楽しめる「DJI FPV」。FPVを始めようかと検討していた方や一度FPVを挫折してしまった方にとってはとても魅力的なドローンなのではないでしょうか。そこで、FPVビギナーの空撮パイロットである筆者が、体当たりでFPVに挑戦していきたいと思います。まずはフライトシミュレーターを使った練習から!
- Advertisement -
フライトシミュレーターを準備しよう!
DJI FPVの練習用に「DJI Virtual Flight」(無料、3/9現在iOSのみ対応)というアプリが用意されています。プロポやモーションコントローラーと接続しながらvirtual空間でDJI FPVの練習ができるというスグレモノです。App Storeからアプリ名を検索してダウンロードしましょう。Androidユーザーの方は対応するまでお待ちください。もし、iPadをお持ちでしたらiPadにアプリを入れて利用することも可能ですのでお試しください。
制御方法は下記の3つです。機体を購入前でもアプリのみで楽しむことはできますが、練習という意味では送信機やモーションコントローラーを接続したほうがリアルですね。今回は送信機を接続して練習したいと思います。
- ゴーグルと送信機を接続してプレイ
- ゴーグルとモーションコントローラーを接続してプレイ
- アプリのみ
このように、ゴーグルとiPhoneを付属のUSB Type-CとAの変換ケーブルをかませてiPhoneに接続し、送信機とゴーグルの電源を入れてアプリを立ち上げます(機体の電源は入れないようにしてください)。
- Advertisement -
手順に従ってゴーグルと送信機を接続するとログイン(登録画面)が表示されます。DJIアカウントをお持ちの方はログイン、お持ちでない方は新規登録してください。
ログインが完了すると操作方法の説明(チュートリアル)が表示されます。ご自分のレベルに合わせて学習しましょう。
初心者の筆者は「初心者です」を選択。各ボタンの機能から操縦方法前で丁寧に説明を受けました。ここまで終わればあとは練習あるのみ!です。
DJI virtual Flightの操作方法法
ではさっそく練習開始です。virtual環境で自由に飛ばせる「フリーフライト」か指定されたコース飛行のタイム計測で技術を学ぶ「タイムトライアル」を選びます。ちなみに「スキルトレーニング」ではMモード(マニュアル操縦)のトレーニング等ができるようになっていますので上を目指す方は必見です。今回は「タイムトライアル」で練習したいと思います。
実際にフライトしてみよう
ガイダンスに従って基本的な操縦練習を行います。シンプルなコースでまずは「Nモード」で飛行です(はじめはNモードのみ)。
- Advertisement -
とてもリアルな画面&動き、操縦インターフェイスで練習することができます。ファースト・ミッションはNモードで決められたコースでフライト。表示はモード2固定になっていますが、予め機体と接続してモードを変更しておくとモード1でも練習することができます(プロポの説明表示はモード2のまま)。
ファースト・ミッションをクリアしたら、そのままガイダンスに従って「フリーフライト」にもチャレンジ。virtual空間で完全に自由に飛ぶ「フリーフライ」とコースに従って飛ぶ「トラック」があります。「フリーフライ」では空撮をシミュレーションするように飛ばすことができるので、筆者としては「フリーフライ」で楽しみました。
「フリーフライ」ではさまざまなモードや飛び方にチャレンジすることができますので、NモードとSモードの違い(上級者の方はMモードも!)や、今までのFPV機にはなかったジンバル操作の練習などいろいろなことを試すことができます。特にMモードの動きを確認するのは、実機だとミス=即破損という悲惨なことになってしまいますが、このシミュレーターでは実損失なくいろいろなフライトにチャレンジできるので便利ですね。
Sモードでプレイ。表示されているスピードよりもちょっと遅く感じるのは筆者のみでしょうか?
Virtual空間は質感がとてもリアルに再現されていて、水面の反射や透明感、煙突や建造物でのコンクリートの違いなども感じることができます。空撮を目的とした場合、練習用のVirtual空間とはいえテンションが上がる空間に仕上がっていて嬉しいかぎりです。
充実したチュートリアルで実フライト前に安心安全の準備ができる
DJI Virtual Flightは、チュートリアルが丁寧で日々の練習用シミュレーターとしてとても良くできていると感じました。機体の安全性を保つ仕組みと合わせて、操縦の安全性についてもこのシミュレーターで確保することができます。特に、DJI FPVのような機敏な機体の破損リスクを下げて練習を重ねることができる環境は経済性の面からもユーザーに優しい仕組みですね。
ただ、Sモードのスピード感が実際と比較してちょっと遅いように感じました(はじめはNモードでフライトしているのかと勘違いしました)。実際のフライトを考えると、シミュレーターは少し速いくらいのほうが実機操縦時に余裕を持ったフライトができるのではないでしょうか。
また、個人的な問題として、ゴーグルを使用して操縦練習をしていたところ乗り物酔いのような症状になってしまいました…。情けないな、日々訓練して克服したいと思います。